Aquaです。
ここから数回は、第八部から第九部への移行期間となります。
ウィロー家の日没
あーあーあーあー。
何皿食う気やお前。
ほらもう。
なんかガタイが良いとは違う方向で体大きくなってますよ?
ジム行きましょ? ね?
で。
この人と出会いました。
【前回のあらすじ】
ウォルターが願望を叶え、シニアになりました。
【主な登場シム】
ウィロー・ウォルター
Walter Willow
願望:一流バーテンダー
特質:自信家 陰気 ブラザー
最近影が薄いウィロー七代目。
まあ大黒柱なんてそんなもんだ。ご苦労様。
ドラモンド・エルミニア
Herminia Drummond
願望:ヴァンパイア一族
特質:外交的 大食い 悪人
ウォルターの妻。
食 欲 全 開 。
ドラモンド=ウィロー・フローラ
Flora Willow-Drummond
願望:マスター・ヴァンパイア
特質:一匹狼 悪人
ウォルターの娘。
人前では大人しい子です。
特質:オタク
フローラの妹。
のびのび育ってオタクになりました。
パート1
これまでもちらほら出てきてますね、
ヴァンパイアのヴァトーレ・リリスです。
ファーザーウィンターなどの特殊なシムを除くと、
もうこのワールドで生き残っているデフォシムは彼女ただ一人。
他のヴァンパイアはいつの間にか蒸発してたり
プラグに指突っ込んで感電死してたというのに、随分しぶといですね。
ああ結構フレンドリーですね。
リリス:何もこんな高所ところにジム作らなくてもいいのになあ。
エルミニア:ほんとにね。日焼けしちゃう。
リリス:日焼け? ああ。アタシも結構焼けやすくてなあ。
エルミニア:その割には肌白いじゃない。
リリス:日焼け止めアホみたいに塗りまくってるんだ。
エルミニア:ああ日焼け止め。そんなものあるんだ。
リリス:日焼け止めを知らない……? どうやって今まで生きてきたんだ?
エルミニア:いやいや人間用じゃなくて。
リリス:あー?
リリス:……なんだ、もしかしてアタシが人間じゃないって言いたいのか?
エルミニア:違う? だってあなた、私が学生の頃からずっとジムにいてるけど、全然見た目変わってないじゃない。
リリス:他人のことをよく見てるんだなあ。まあ隠すつもりもないけどな。
エルミニア:あなたヴァンパイアでしょ。
リリス:御名答だよ、拍手拍手。もしかして最近ヴァンパイアの書を何冊も買ったのはアンタか? 他のヴァンパイアどもが騒いでるんだ、「誰かヴァンパイアに熱心な人間がいる」ってな。
エルミニア:私というより娘だね。なりたくて仕方がないらしいのよ、ヴァンパイア。
リリス:そ。
リリス:じゃあまあ、そいつがその気になったらアタシに連絡するように言っときな。あと色々説明は省くし今更改めては言わないが、自分からなるなら相応の覚悟を持つことだ。それも教えてやんな。
エルミニア:勿論。
リリス:それからだ。ヴァンパイアの力の使い道についてはよーーく考えとくようにも言っておくんだ。アタシは私欲にまみれたヴァンパイアってやつはどうしても許せねータチなんでな。死んだストラウドの爺みたいな。
エルミニア:大丈夫だと思う。あの子は根っからのいい子だから。
リリス:ならいいんだ。
おうおうウォルター。
仕事の時間に体を合わせているとはいえ、
何もこんな夜中にそんな暗い部屋で本なんか読まなくても。
目悪くしますよ? 私が言えたことじゃないけど。
お勉強ですか?
偉いですね。
ウォルター:本棚に知らない本があってさ、しおりとかも挟まってないみたいだったしいいかなと思って。
ふうん。
はいフューっと一吹きはぴばっでー。
願望は「オタク脳」、
特質は「被害妄想」です。
あれかな、小学校でオタクムーブしても誰にも分かってもらえなかったのがショックだったのかな。
やめろよそういうAquaのトラウマえぐるの。
お前がそういうことにしてんだよ。
フクシア:ねえねえ姉ちゃんこれ見てこれ。
フローラ:んー? 何また変なもんでも見つけた?
フクシア:今日のこーひー。可愛くない?
フローラ:まってこーひーって誰。この猫?
フクシア:そうそうそうネコチャン。
フローラ:初めからそう言いなよ。
フローラ:(調子狂うわこいつがいると)
で早速パソコンに向かうフクシア。
フローラ:ちゃんと部屋返しなねー。
ウォルター:(折角ケーキ作ったのにぃ。誰も食べないんだなあ。特にフクは好きそうだと思ったんだけどなあ……。ダイエット中?)
パソコンをフクシアの部屋に移しました。
これでもう部屋から出てこないだろうな。(ひどい)
夜中になってもずーっとこれ。
朝の四時にこれを書いているAquaが言えた身ではありませんが、
流石に三時になったら寝なさいね?
親父は何してんの親父は。
ウォルター:ドリンク作りの練習。
そう。
残りの二人は早々にくうすかぴいです。
どっちがヴァンパイアだ。
フローラ:ブラッドフルーツ……どんな味なんだろう。やっぱり鉄臭いのかな。
フローラ:よし! これももういい。読むのヤメ。
エルミニア:ここだけの話、いい?
フローラ:なに?
エルミニア:実はね、ママこないだヴァンパイア見つけちゃったのよ。
フローラ:え? ホントに?
エルミニア:一人怪しい人がジムにいてねー。話してみたらものすごく簡単に吐いてくれたの。
フローラ:えぇ……? 嘘ついてたりしない?
エルミニア:流石に本当なんじゃない? 最近ヴァンパイアの本が売れてて仲間たちが騒いでるみたいな話してたし。
フローラ:えじゃ、ほんとに……?
エルミニア:ホントにって言ってるでしょ?
エルミニア:よかったじゃないのフローラ。これでヴァンパイアになれるじゃん!
フローラ:ナイスよナイス! ヴェリーナイスよママ!
エルミニア:今度会わせてあげる。あ、でも人間を支配する云々は隠しておきなさいね? その人そういうの嫌ってるみたいだから。
フローラ:あそうなの。うんまあでもまだいいや。人間を辞めるのは。
エルミニア:そう? どうして?
フローラ:学校あると嫌でも日中外に出るでしょ?
エルミニア:あー。
本物の情報に心躍らせるフローラ。
今はまず、第三巻を買って知識を蓄える時間としましょう。
フローラ:ヴァンパイアって治せるんだ……。
いつの間にか、フローラのヴァンパイア学のスキルレベルが11に達していました。
早いもんだなああと4ぐらいですよねこれ。
ウォルター:なんだい出掛けるのかい。
フローラ:天気がいいからねー。折角なのに篭もりっきりじゃ勿体ないでしょ?
ウォルター:そうだね。どこまで行くの。
フローラ:ちょっとそこまで。外食外食。
フローラは、フォガットゥンホロウにやってきました。
ヴァンパイアの里です。
といっても今回はヴァンパイアになりに来たわけではなく、
お目当てはこちら。
ブラッドフルーツの木……なんですが、
実ってませんねえ。
こういうワールドにある植物って大抵実ってないんだよなシーズンになってもな。
これなんて通年採れるはずなのに。
フローラ:困ったなあ折角食べに来たのに。
まだ手はあります。
水辺で釣るのです。
釣り初心者ですが頑張ってみましょう。
ヴァンパイアの書第一巻を釣り上げました。
フローラ:それはもう持ってるんだよ。
フローラ:あぁー魚は別にいらない……。いや、でもブラッドパックの材料にできるんだった。
フローラ:ほっ! 今度は何ー?
フローラ:に、ニンニク……!! イヤ! これはイヤ! 帰ったらフクの口にでも突っ込んどこ。
残念ながら収穫なし。
帰りましょう。
フローラ:原産品が食べたかったんだけどなあ……。まあ帰ったら注文できるし。いっか。
先程の金魚でブラッドパックを作成しました。
そして家に帰り、早速ブラッドフルーツを注文。
お味のほどは如何に。
うん?
ブスッ!
ぢゅううううぅぅぅ……
嗚呼。
そういえばそれって飲み物なんだったわね……。
まるで高性能爆薬でつくる野菜ジュースだ。ハハッソッスネ。
フローラ:うっげ……そらそうだよね“ブラッド”フルーツだもんね……。ホント血そのものだわこれ……。慣れないと……
大丈夫ですか?
かなり不味そうですけど。
あんまり無理なようならいっそもう悪いことはやめましょ? 明日はゴミ拾いだッ。
エルミニア:でもその果物だけで15年でも幾らでも若さを保てるなんて素敵じゃない。わざわざ良さげな人間探さなくていいんだから。ブラッドより進んだブラッドって感じ。あれぞヴァンパイアの力。
フローラ:ママなら「人間の血を選ばないなんて勿体ない」とか言うかと思った。ヘルシー志向なの?
エルミニア:だって果物でしょ? 大食いのバイブルには抗えないのよ。
フローラ:そっち? 最後まで狂気を保て。ていうか果物っていうよりあれほぼ飲み物だからね?
エルミニアが若さについて話していましたが、
彼女ももうじきシニアになります。
ウォルターも爺さんになりましたし、そろそろ潮時ですかね。
地味ぃに長かった。第八部。
初めの頃なんて覚えてます?
まだクロエが生きてたんですよあのクロエが。
皆忘れてるでしょクロエなんて。私も今の今まで忘れてたよ。
エルミニア:ハハハ! テンション上がってきたわ。自分の夢の始まりを見届けて死ねるなんて最ッ高! ッハハハ!!
フローラ:(“自分の”……ねぇ……?)
今回はここまで。
次回に続きます。