Aquaです。
二週続いてしまい申し訳ないのですが、今週も木曜日の投稿はできません。
【前回のあらすじ】
ベル家一同で年越し。
【主な登場シム】
ローズ・ジョスリン
Jocelyn Rose
願望:群れのリーダー
特質:アウトドア好き ナルシスト せっかち
ウィロー五代目。
特質だけ見るとすごく付き合いづらそう。
ローズ・クラーラ
Klara Rose
特質:ロマンチック 陰気 野心家
職業:スポーツ
ジョスリンの妻。
こちらもこちらで面倒そうな特質構成。
ローズ・ディーン
Dean Rose
特質:クリエイティブ
ジョスリンとクラーラの息子。
やっぱり金髪なのね。
To be continued.
なんかいつの間にかクラブにコートニーも入ってました。
ジョスリン:やだよクラブに行ったら叔母さんがいるどころか母さんまでいるなんて。シェリーさんには悪いがやめさせてもらうよ。
なんですか?
年明け早々怒ってんの?
元気出しましょうよ、ほれ。
ディーン:パパ新年おめでとうー!
ジョスリン:……あぁ? ああ、ああ。
ディーン:……。(機嫌悪いのかな)
クロックたちとは大晦日に会いましたので、
新年の挨拶はキャリーたちにすることにしましょう。
ディーン:誰の絵だろう……。なんかずっと見ちゃう……
クラーラ:明日ディーンの誕生日なのよ。
キャリー:おやおや。おめでとうって言っておいて。
クラーラ:ええ。
キャリー:ところで、もうすぐ私は死ぬわけだけど、その後この家はどうなるの? アビーは大きくなったのよね。
ジョスリン:そうだな。約束通り俺は退いても良いと思うんだ。
クラーラ:ジョー、ここの家をどうするか決められるのはあなたよ? ちょっとディーンにも貸してやりましょうよ。
ジョスリン:「貸す」……「貸す」ねぇ。そんなことすると自分のものにしたがったりしないかな。
キャリー:前にも言ったけど、私は誰が跡継いでもいいのよ。まあでもそうだな、アビーってどういう子なの? ジョスリンちょっと教えて?
ジョスリン:えっと……食にうるさくてちょっと意地悪なんだってさ。父さんが言うには皆困ってるらしい。
キャリー:ほぉん……
サンディー:面白くないね。
ジョスリン:うん?
サンディー:面白くないって言ったんだよ。そのアビーって子。美味いもんしか食わなくて意地悪なんて、まるでキャリーとウチを纏めたようなもんじゃないのさ。
ジョスリン:似たような奴が継いだほうがよくない?
サンディー:いやいやいや、ウチは勘弁だね。忘れんじゃないよ、キャリーが死んだ後はウチと一緒に暮らすことになるんだ。これでもし美食家で意地悪なやつが来てみなさいよ、ウチ思い出の中のキャリーが汚れるよ。ここはジョスリンが続けるか、ディーンに継がせるんだね。
サンディー:まあ、今んところあんたら以外でこういう話を持ってくる奴はいないんだ、誰にも文句なんて言われないよ。
ジョスリン:そうかなあ……一応相談はする。
クラーラ:二人がそう言ってたって説明すれば誰も文句言えなくなるわ。ありがとう。
キャリー:ねえ、ここまで言って思ったんだけど、これ後でモメたりしない?
サンディー:知らない。どうせ死ぬウチらにゃ関係ないことだよ。ウチらの子がモメるわけでもない。
キャリー:そうねえ。
サンディー:子供で今更思ったんだけどさあキャリー、あんた欲しいとか思ったことないの。子供。
キャリー:全然? いらないよお、そんなことよりサンディーと冒険が好きな人生だったし。
サンディー:ウソつけホントは「冒険とウチ」だったんでしょうが。順序逆にしたとこでどっちのが好きだったかなんてお見通しなんだよ。
キャリー:えへへ。
サンディー:ま、ウチだから面倒見れたってもんよ。感謝するんだね。
キャリー:ありがとうサンディー。愛してる。
サンディー:初めて聞いたよそんなセリフ。
キャリー:そだっけ。
サンディー:そうだよ。向こう行ってもウチのこと忘れんじゃないよ?
キャリー:忘れないよ。そんな間もなく来てくれるでしょ。
サンディー:万年その調子だとね、ほっとけないもんね。フフフ。
皆豪くお腹を空かせていたので、
一家でレストランへ。
オイオイオイなんだなんだなんだこの行列は。
以前ここへ来たときと同じ席に座りました。クロック一家。
あの時ジョスリンが座っていた席に今はクロエですか。
時が経つのって早いですね。
それよりもその間なんの苦もなく四人もぽこじゃか産んだコートニーのほうが驚きだわ。
母は強しとは言いますが強すぎです。
ディーン:♪~。
おや、ランチョンマットに絵を描いてますね。
本当にきみは絵が好きなんだなあ。
ディーン:さっきクロエを見たよ。ちょっと遊んでもいい?
ジョスリン:いたなあそういえば。でもやめとけ、他にもお客はいるんだ。
ディーン:はあい。
ジョスリン:それに早くその絵を描かないと、料理来ちまうよ?
ディーン:あ、そうだ! そうだった!
クラーラ:何描いてるの?
ディーン:家だよ。
クラーラ:へぇ赤い家か。うまいうまい。
ディーン:へっへっへ。でしょ。
クラーラ:あなたはホント絵が好きよねえ。ねえ、大叔母さんの家はどうだった?
ディーン:惹かれる絵がいくつかあったなあ。
クラーラ:もうちょっとしたらあの家はお父さんのものになるの。その時はディーンに家ごと貸してくれるかもよ?
ディーン:ほんとに!? やった! あそこ色んなのあって好き。
クラーラ:でしょでしょ、期待してなさい。
ディーン:うんうん。
ディーン:へへへ……あそこに住めるのかあ……!
ジョスリン:俺前に母さんたちとこの店来たことあるんだよ。
クラーラ:うん。
ジョスリン:そん時父さんも一緒について来たんだ。魚食べられないのに。
クラーラ:え、お魚無理なの!?
ジョスリン:ああ。「魚は友達、食い物じゃない」っつう人だ。あんときはマジで何考えてるのか分かんなかったよ……。
クラーラ:ジョーから見てお義父さんってどんな人?
ジョスリン:んんんそうだなあ…………。正直一個人としてはパッとしない人だ。けど見守ってくれてると、なんか嬉しい。そういう人かな。父さんはなんもしなくていいんだ、いてくれるだけで充分。
クラーラ:ふうん。
ジョスリン:あんまり興味なさそうだな。
クラーラ:まあねえ。
さて、ディーンの誕生日がやってきました。
やっぱり子供期間一週間って早いですね。
まあいつまでも小さくあられても困るんでいいんですがね。
ジョスリン:ディーン。誕生日おめでとう。
ディーン:へへへ、ありがとう!
仕事帰りのクラーラも、着替えるより先にクラッカーをぶっ放してお祝い。
ディーン:はァーーーーー!! フウウゥゥゥーーッ!!
はい、ディーンはティーンになりました。
特質はランダム選択の結果、現在の「クリエイティブ」に加えて「物質主義」。
願望は「名家」としました。
アメリアが遊びに来ました。
なんであなたはいっつも大事なとこよりちょっと後に来るかな。
アメリア:あんた、よく見るとあれか、ディーンか。
ディーン:そうだよ。今日誕生日だったんだ。
アメリア:はぁーん。おめでとうねえ。……しかし、またパーティーを逃したとはね。今度はちゃんと来るから、許してちょーよ。
クラーラ:フフフフ。立派に育ったねえあの子。
ジョスリン:そうだなあ。でもあんまり似てないよな、どっちにも。
クラーラ:言われてみれば確かに。
ジョスリン:まあクラーの目と俺の髪色。これだけは残ったからヨシってことにするか。
クラーラ:もしかして不安なの? 今もう一人作ってどう育つか確かめてみる?
ジョスリン:いやいやいやそれはやめとくよ。
クラーラ:そうね。それがいいわね。
ディーン:パパたちどこ行っちゃったんだろう。
アメリア:さあ。弟なり妹なり、作ってたりするんじゃないの。
ディーン:やめてよ考えたくないよ。
アメリア:ハハハ。でもあり得なかないよね。
ディーン:だやめてって。
深夜前。
クロックとキャリーの訃報が届きました。
とうとう来てしまいました、このときが。
クラーラ:大丈夫?
ジョスリン:いや……やっぱつらい……
クラーラ:ジョー、いい? 悲しいのはわかるけど、キャリーさんたちが言ってたこと、すぐアビーたちに伝えるのよ。
ジョスリン:そういう気分じゃねえよ……
クラーラ:それはお互い様でしょ。こういうのはね、後回しにしちゃあだめ。
ジョスリン:なんでこんなときにそういうことが言えるんだ?
クラーラ:この家はお世辞にも豊かとは言えないでしょ? 私がいつもちゃんと働いてるのに。
ジョスリン:ああ。
クラーラ:そんな家をディーンが継ぐより、あのモノもお金も沢山ある家を継がせたほうが、絶対幸せだと思うのよ。懐と心の豊かさは比例するっていうもの。
ジョスリン:まあ……確かにあいつには幸せになってほしいよ。
クラーラ:親の恩は子に返す。今こそそれを実行するときよ。
ジョスリン:わかった……ただちょっと気持ちの整理付けたいから、それは待ってくれ。
クラーラ:いいわ。ディーンも今は悲しいだろうし、少しなら。
ジョスリン:ありがとな……ちょっと寝るわ俺。おやすみ。
クラーラ:ええおやすみ。
キャリーとクロックは、長い人生を生き切りました。
妻と五人の子、そして一人の孫に恵まれ、
一時窄んだマリーの流れを大きく広げたクロック、
そしてその傍ら、最愛のパートナーや大の親友の支えで栄光を掴んだキャリー。
二人とも、今後のウィローの皆に大きなものを遺してくれました。
ありがとう、本当にありがとう。
キャリーは次なる世界でも冒険を続けるのでしょうか、
それとも今度はどこかでゆっくりするのか。
どちらでしょう。
私はやっぱり、キャリーならいつまでも駆け回っていると思うなあ。
自由に。彼方此方をね。
お疲れ様でした。