Aquaです。
総集編のほうもちょいちょい進めていきますよ。
【前回のあらすじ】
引継完了。
【主な登場シム】
ウィロー・クロエ
Chloé Willow
願望:パーティー好き
特質:クリエイティブ ナルシスト 陽気
ウィロー六代目。
特質に違わず喧しく過ごしています。
特質:自信家 被害妄想 嫉妬深い
クロエの友達。
誕生日も全く同じなんだそうです。
総集編#7-1 自己中心的な人気者
クロエ:聴くが良い私の演奏を。
お祭りの場でちやほやされているパフォーマーに不快感を覚えたクロエ。
パフォーマーが席を外した隙を突き、
ご自慢のヴァイオリンを披露することにしました。
が、だァ~~~れも聴いてない。
クロエが場所取った瞬間シムたちが捌けてきました。
文字通り日が暮れるまで弾き続けましたが、
人が来ても「うっわひどい」みたいな反応をされる始末。
結局身内がたまにチップをくれる時以外はずっと一人のままでした。
クロエ:俗物たちには分かんないんだわ私の素晴らしさが。整っただけの虚無みたいな音を聴きたいならコンサートホールにでも行きゃいいのにね。
その日は会場のすぐ近くにあるアトキンズ家で休みました。
クロエ:ねえ今日泊めてくんない? もう遅いからさあ一晩だけ!
ジョイス:二晩も泊まられたら迷惑だよ。
ジョイスと母アニタが眠り、深夜。
なんか外からヴァイオリンの音が聞こえています。
しかもクロエより上手いときた。
演奏していたのはこの人。
名をリグビー・バーサといい、ケントとマリアンから見て嫁にあたる人物です。
クロエ:私より上手いってホントに言ってる?? あんなん間違えてないだけだと思うんだけど。
腹を立てたクロエはバーサに突っかかり、
無事、論争になりました。
向こうもよく応じたもんだ。
クロエ:だから、こだわりとかないわけ!?
バーサ:あの曲はああいうものなんです。あのように弾くことこそが作者のこだわり。曲というものは奏者一人の好き嫌いで汚していいものではないんですよ!?
クロエ:じゃCDでも置いて鬼リピしてらいいじゃないの! オリジナリティの欠片もないもんを人間が演奏してウケ取ってんなって話!
バーサ:聴きに集まった方々はそれぞれの判断で来られたんです。私のせいにされても困りますね!
クロエ:あんなものが素人共に「いい音楽」だなんて思われるようになったらいけないんだっての。分かる!?
バーサ:“共”とはまた……随分醜い言い方をされるんですね!!
結局、
途中クロエの演奏を挟んで論争は朝まで続きました。
クロエ:わかる?「音」を「楽しむ」って書いて「音楽」なの。あんたのはただの「音」! ドゥー ユゥー アンダスタンンンンドゥ!
バーサ:あなたの音は楽しめない。人に聴かせる気のない自分勝手な音だわ。せめて練習ぐらいはしてほしいものですね。
クロエ:んだと。褒めてくれないならあんたに価値はない。
そして起床していたジョイスが朝食作りを終えた頃、
アニタが寿命を迎えました。
ジョイス:か……母さん!! 嘘!?
まもなく死神が現れましたが、
クロエはジョイスのためにアニタの助命を嘆願。
クロエ:死神さんでもなんでもいいからお願い!! ほんのちょっとでいいから親子で話す時間をあげてやって! このままじゃジョイスが可哀想すぎて私ヤだ! お願い!!
死神:……。
死神:お友達に感謝なさい。
クロエの願いは聞き入れられ、
アニタはもう一日だけ生きられることになりました。
良いことしましたね。
ガチャァン
クロエ:んえぇえい! 何が「お箸」だこんなもん! 人間にはナイフとフォークとスプーンって道具があるのにこんなもん使うとかあ! お猿さんかっての!
その後、エンターテイナーの職に就いたクロエは、
地元のカフェ前でヴァイオリンを披露するようになりました。
ここでの演奏は都会と比べると割と好評です。
クロエ:やっぱ都会人って感性が鈍いんだねェ~! こっちの人は真の芸術をよく分かってる。安心した。
まあクロエを見た瞬間回れ右した人もいますけど。
あとお姉ちゃんからも不評。
まあね、ヴァイオリン嫌いだもんねこの人。
アビー:かァーッ! 信じらんない! うちから青のバイオリン消えたなと思ったらこいつが持ってってたとか。センス無いわこいつ。
こんなんでもクロエ、
もうヴァイオリンのスキルレベルは7に達しているんですよ。
ただやっぱりまだ注目度は低いようで、
ダンスフロアの真ん中で踊ってもあまり誰も見てくれません。
クロエ:ったくこの分からず屋共が……。
その日は少し前に独立していた兄・バージルの家で休み、
翌朝現地から出勤。
なお盛大に寝坊し、
職場では何が理由か大恥をかいた模様。
またどうせしつこくアピールでもしてたんかな。
クロエ:なんでもいいから私を見ろ!
ジョイスから連絡です。
クロエの兄貴分・ディーンのことが気になるようですね。
ジョイス:もしきみなら……あ、アタックするかね。教えてくれ。
クロエ:自分で考えなよそれは……。
ジョイス:勝手に手を出すと嫌だったりしないのかい?
クロエ:あーしないしない! 私じゃなけりゃ誰がどうなろうと別にいいから! 好きにしな!
ジョイス:じゃ、じゃあ、こんどね、声かけてみるよ。
アトキンズ家の前で再び公開練習。
既に演奏をしていたアメリアから場所を奪うも、
ものの見事に誰一人集まりませんでした。
なんなら向こうのバスケのほうが人気。
クロエ:都会ってのはホントにセンスがない。何にもないただの光に寄ってくる虫みたいなやつしかいない。私のほうがよっぽど色んなもん持ってるのに。
とはいえ塵も積もればゴミの山。
このあたりでクロエは早くも期待の新人になりました。
過去最速です。
クロエ:一晩泊めて! いいね! もう部屋空いたもんね!
ジョイス:空いたとかいう言い回しはやめたまえ。
クロエ:なんでもいいからベッド貸して~ん。あっ。そーだ! ディーン兄ちゃんのこと、この私が手伝ってやろうか。
ジョイス:きみが? 私が私がしか言えないきみが? 不安しか無いよ。
クロエ:そうなの?
ジョイス:まあ、あゎ、会わせてくれるだけでいい。あとは勝手に……や……やらせてもらう。
クロエ:わがっだ。二人を居合わせれば良いんだね。
ジョイス:ああ。そこだけ頼むよ友人。
クロエ:おーけーおーけー!
翌朝もまた、
パフォーマンススペースを取っていたシムに突っかかったり、
デモ隊とモメたりしました。
流石に自己中心的がすぎます。
そしてその言動は友人に対しても例外ではなく……
ロマンス・フェスティバルにジョイスとディーンを連れてきました。
友達の恋を手伝うためにです。
ジョイス:……だ! っは。息゛が詰ま゛ったよ。
クロエ:ジョイスー折角私が呼んであげたんだから声掛けな?
ジョイス:あ、ああ、そうするつもりだよ。けど……けど……! ちょ゛っと゛待゛ってほしい゛。
クロエ:何でもいいから話し掛けなよ。初対面でもないでしょ別に。
ジョイス:だ、だから……ちょっと待って……!
ディーン:いやあ皆浮ついてばっかりでこっちまで頭おかしくなっちゃうよ。
ジョイス:う、浮ついたのは嫌かい……?
ディーン:形のないものに興味はないね。
クロエ:よくそれで絵描きなんかやってられるよね。
ディーン:物を生み出すのが絵描きだよ? 最高じゃないか。
ジョイス:絵かあ……。ディーンは、さ、どんな絵が……好きなんだい?
ディーン:んー。クロエの家からもらったやつが好きだな。生き様ってやつを絵にするとああなるのかなって思うよ。
ジョイス:へ、へえ……。
一同:……。
クロエ:(今度見させてもらえって!)
ジョイス:(だってああ言われたって私絵なんて興味ないし……!)
とかなんとかやっているうちにディーンが帰ってしまいました。
なんということでしょう。
クロエ:お前ェーーッ!! 私が! 折角私が兄ちゃん連れてきてやったのに! も全然声掛けないし付き纏いもしないとか!! 馬鹿にしてんの私のこと!!
クロエ:私さっきまでスパイスマーケットのほうでバイオリン弾いてたんだよ!? それわざわざやめて! わざわざあんたのためにこうしてやってきたのに!!
ジョイス:わ、私は……っ、なんかしてくれとは言ってない!! 今日のは自己満足じゃあないかきみの!
クロエ:言ったでしょ「手伝って」って!
ジョイス:アタックするべきかを訊いただけじゃないか! それを後できみが「手伝ってやろうか」なんていうから!「会わせてくれるだけでいい」って。
クロエ:だから会わせてやったんじゃん!!
ジョイス:そこから先は求めてない! きみの勝手なおせっかいだ! 全部! それを「馬鹿にするな」とはどういう了見だ、この万物一のナルシスト!
ジョイス:もうきみには頼まないよ。そ、相談する相手を間違えた。
見事に悪いメモリーがついてしまいました。
消えない恨みと心の痛みだったかな?
クロエ:いいの? 私はウィロー・クロエだよ? 今私を手放すとあとで後悔するけど。
ジョイス:知ったことじゃない。もともときみのような才能豊かな人間は嫌いなんだ。暫く私の前に現れてくれるな。
とまあこのようにして、
ジョイスとの間にも亀裂を生んでしまったのです。
知名度が上がったことでいつもの練習でも見物人が集まってくるようにはなったのですが、
演奏を邪魔する人に対しては相変わらずこれ。
バーサ:いった……
バーサ:少しは良い演奏をするようになって色々反省したのかと思いましたけど、そんなことないのね。見直しかけて損しました。
クロエ:勝手に見直しかけて勝手に失望しないでくれる? というかこの私相手に失望するなんて頭おかしいよ?
バーサ:どうとでも言いなさい。
誰かから聞いたのかそれともネットでクロエが晒されていたのか、
ディーンからも苦言が届くようになりました。
また、恋愛相談もされています。
ディーン:僕イームズ・ケイリーって奴のこと気になってるんだけど、これは恋かな。きみならどうする? アタックする?
クロエ:知るかい! そんなに私の親切を無駄にしたいんだったらアタックすれば!?
ピッ!
やがてディーンにまで突っかかり始めました。
クロエ:物にしか興味ないってホントなんだね、見事にあいつの気持ち理解できないんだもんね。
ディーン:クロエ、「私が私が」ばかり言うのはどうかと思うよ。流石に僕でも鬱陶しい。
クロエ:何。私ウィロー・クロエなんですけど。端くれとはいえセレブの一員。そこらの凡人とは違うんだよ? そんな人を無駄遣いするなんて有り得ないでしょ。
ディーン:クロエが歪んでしまった。
更に訃報が届きます。
姉のアビーが亡くなりました。
が、クロエはこれに対し、
兄たちが悲しみに暮れ、
妹から「ウィロー家六代目」という未来を取り上げてしまったことを反省する一方で、
一回大泣きすると、
クロエ:ふう! すっきりした。もいいわ! なーん急に心軽くなった。うん。スゲー爽やか! お正月元旦の朝みたい!
これ。
もう忘れたかのように悲しみとおさらばしてしまいました。
嘗てマリーやボウも抱えた悩み、「感情大爆発」によるものです。
いやレストランのバーまで来といてわざわざ水てお前。
仕事の方は調子が良いんですよね。
着々と評価を上げているようです。
あと家まで訪ねてくるシムもちらほらいます。
そのうちの一人、キャンプス・メイジーは、
クロエが最近よく訪れるレストランのシェフなんだとか。
パーティーやるときはサービス係にもってこいですね。
それと最近、バージルが結婚したそうです。
これで兄三人は全員所帯持ちということになりました。
さあてクロエはどうなるかな。
ちなみにこちらがその結婚相手、
リーヴィス・ルイーズとその兄だか弟・トリスタンです。
ルイーズはさっき上の方でクロエの演奏聴きに来てましたね……。
クロエ:どーもー。私ウィロー・クロエ。よろしく。バジルのこと頼んだよ!
ルイーズ:もしかして妹さん? こんばんは。
クロエ:そろそろパーティでもしようかな。
いいですねえ~~~皆呼んで楽しみましょうや。
で。
ジョイスとの喧嘩から暫く。
もういいだろうと久々に訪ねましたが、
まああまり相手にしてくれない。
つか勝手に冷蔵庫漁るとかもっかい恨まれたい??
クロエ:まだ怒ってんの?
ジョイス:ほとほと呆れ果てたやつだと思っただけだ!! あんなにキラキラ輝いているくせに自分勝手で、いい加減で、面倒くさいやつ!
クロエ:私そんな嫌な奴だった?
ジョイス:他人の気持ちまで土足で踏み荒らすな。そこを守るならまた今までのように付き合ってやってもいい。
クロエ:あんた……意外に面倒な性格してんだね。
ジョイス:こんなの人付き合いの基本じゃないか。玄関ドアのノックはできるのにそういうことはできないんだね。
一応恨みは消えているようなので、
この通り少し歩み寄ることはできましたが……
まだまだ和解とは程遠いかなあ。
こんな感じですクロエは。
まあその、
道を踏み外すのは仕方ありませんが、
そこから落っこちないようにだけ気を配ることですね。
あときみはちょっと運動しようね。
今回はここまで。
お気をつけて。