Aquaです。
乳児アプデと新パックが来てましたね。
ちょうどこちらも一人小さいのがいますが、
「知るかボケナス」のスタンスで行こうと思います。
というかもう子供まで成長させてます。
【前回のあらすじ】
ウォルターはバーテンダーを、フローラはヴァンパイアを目指すようになりました。
【主な登場シム】
ウィロー・ウォルター
Walter Willow
願望:ボディビルダー
特質:自信家 陰気 ブラザー
最近影が薄いウィロー七代目。
まあ大黒柱なんてそんなもんだ。ご苦労様。
ドラモンド・エルミニア
Herminia Drummond
特質:外交的 大食い 悪人
好きな活動:料理
ウォルターの妻。
何か夢があるようですよ。
ドラモンド=ウィロー・フローラ
Flora Willow-Drummond
特質:一匹狼
ウォルターの娘。
大人しい子です。
特質:オタク
フローラの妹。
のびのび育ってオタクになりました。
母と長女の夢
こちらはフクシアです。
ものの見事にオタクになりました。
姉と違ってお母さんからあんまり相手にされてきませんでしたから、
それだけ自由に育ったということでここは一つ。
一方の姉フローラはすっかりヴァンパイアにハマっています。
もう抜け出せません。
これまでは食事は四人分作って後でエルミニアが残りの一皿を食べていましたが、
フクシアが成長した以上、もう余りは出ません。
まあそれでもお腹すいたらお構いなしに作って食べるんだろうな。
エルミニア:もうちょっと読んでて大丈夫よ、パパ今こっち見てないから。
フローラ:んー。
フローラ:ねえママ、ヴァンパイアに憧れるって悪いことかな。
エルミニア:そんなわけないでしょ? 誰かになにか言われたの?
フローラ:ううん? でもあの本読んでたらふと気になっちゃって。だってあんなに魅力的なのに誰もなろうとしないんだもん。人が話してるのも聞かないし。
エルミニア:良くないとされている、が正解ね。ヴァンパイアは人間よりも遥かに力のある生き物だから、その気になれば取るに足らない人間どもなんてあっという間に支配できるのよ。世の人間たちはそれが怖いの。少しでも人間がヴァンパイアになるのを止めるために、ああいう風潮を作って抵抗しているのよ。
フローラ:あぁーなるほどね? 納得した。
エルミニア:物分かりの良い。やっぱりフローラ、あなたは人間のままで終わるには惜しいシムよ。
フクシア:ねースターウオーズ見たー?
フローラ:え? えっいや……
フクシア:見なよって言ったじゃん。
フローラ:だってSFって興味ないし。機械が宇宙飛んでるのが恰好いいだけでしょ?
フクシア:はーこれだから。あれガワだけSFの時代劇だから。古本ばっか読んでるお姉ちゃんでもすぐ好きになるよ。何でもいいから6作全部見てみなって。
フローラ:あれ……こないだ9出てなかったっけ。
フクシア:んなもん数に入れるわけないじゃん。子供の私でも酷いってわかるわあんなん。
フローラ:あっそうなんだ……。
えぇ……
フクシア:お姉ちゃん今日誕生日でしょ? 誰か呼ぶの?
フローラ:え、いや、呼ばない。
フクシア:もったいなー。
フローラ:だってうちに呼ぶほどの人いないし。
フクシア:えーそうなの?
フローラ:フクだって友達いないじゃん。
フクシア:う……。まあ、それ、は……そう。
ウォルター:さっきちらっと話聞いたんだけどさ、あの子ら二人とも友達いないらしいよ。
エルミニア:だから? その分好きなことできてていいじゃない。
ウォルター:んまあフクはそうだけどフローラはなんか……そんな感じしないじゃん? ていうかあの子何が好きなの? なんか知ってる?
エルミニア:さあね。本とかじゃない?
ウォルター:あの子本読むの?
エルミニア:(あーそっか、あれ人前で読むなって言ってるんだった)
ウォルター:ていうか今日誰か呼ぶ?
エルミニア:誰呼ぶっていうのよ。あなたの知り合いでフローラと一番歳近いのってあれでしょ、ジェニファーの妹がせいぜいでしょ。
ウォルター:まあ、そうなるかあ……。
折角ジムに来てるのに全然トレーニングしないよなあ君なあ。
あと少しで願望達成だっていうのに。
そうそう。それでいいんです。
カテリーナ:珍しい。ちゃんと運動してる。
ウォルター:そりゃあジムだからね、動かないとね。
カテリーナ:すごく珍しい。
ウォルター:そんないつもカウンターに引っ付いてたかな……。
割と。
エルミニア:何話してるの?
ウォルター:ジェニファーの愚痴。
エルミニア:姉妹仲悪いもんねえ。私も向こうからいっつも愚痴聞かされてるわ。
カテリーナ:それはごめん。本当にごめん。あいつが悪い。僕が悪くてもあいつが悪い。
ウォルター:そんなに。
結局この日もウォルターは願望達成とはなりませんでした。
家に帰り、フローラの誕生日を祝います。
エルミニア:ほら早く吹き消さないと。
フローラ:ちょっと待って、今願い事考えてる。
エルミニア:そんなの一つしか無いでしょ?
フローラ:いや割とある。
エルミニア:えー。
ウォルター:一つってなあに?
エルミニア:こっちの話。
はあい誕生日おめでとー。
願望は「マスター・ヴァンパイア」。
そして追加の特質は「悪人」となりました。
……あれ。一匹狼で悪人……?
なんかそんなやつ過去にいたような……。
ベル:……。
いや分かってるからでて来んな!?
まあ何はともあれ、フローラは無事にティーンへと成長しました。
フローラ:この服どう? ママが用意してくれたんだ。
ウォルター:ちょっと立派すぎない?
エルミニア:これくらいでいいのよこれくらいで。
エルミニア:もうすぐ読み終わりそう?
フローラ:うん。
エルミニア:よーしよしその調子。まだ次があるけど、それは自分で買いなさいね。
フローラ:わかった。
エルミニア:ちなみにママはもう持ってる。
フローラ:意地悪さん。
あかんかん、ウォルターに本を見られますよ。
セーフ。
……何が?
おぉーテレビが壊れました。
そんなことあるんだ。
エルミニア:ウォルター、修理。
ウォルター:えっ。ああ、はい、わかったよ。
フローラ:頑張ってー。
実はウォルター、
ずっと前から「器用さ」のことが嫌いになってしまっているんです。
なのにいっつも修理をさせられる。
しょうがないですよね、
前の環境は彼のほかは老人と怠け者でしたし、
今は悪人が二人と子供一人ですし。
ウォルター:終わったよ。
エルミニア:お疲れ様。ゴミも捨てなさいね。
ウォルター:はいはい。
ヴァンパイアの情報を検索しているようです。
私よく知らないんですけど、
随分と明るい見た目のサイトなんですねそこ。
ウォルター:フローラってさあ、何が好きなの?
フローラ:?
ウォルター:いやほら、パパよく考えたらお前の好みとか全然知らなくてさ……。ママも教えてくれないし、直接訊こうと思って。
フローラ:別にこれといって好きなものなんて。
ウォルター:そう? よくママと盛り上がってない?
フローラ:あれは女子会。
フクシア:うちは仲間はずれでしょ分かってる。
フローラ:お前はまだ子供でしょ。
フクシア:女「子」っていってるじゃん。
フローラ:ママもいてその理屈は通らない。
ウォルター/フクシア:それはそう。
フローラ:口を揃えない。
ウォルター:(そういやクローディアのやつ元気してるかなあ)
フローラ:へえブラッドパックってカエルから作るんだ……。いや……それはイヤだな流石に……。
フローラ:お腹すいたー。
エルミニア:それでわざわざお祭り行ったの?
フローラ:いけなかった? パパの料理より単純で美味しいじゃん。
エルミニア:それはそうだけど、食べ物のことなんて考えちゃダメよ。
フローラ:ママが言う?
エルミニア:ママだから言うのよ。夢の分かれ道だったんだからねそれが。
フローラ:ふうん。夢ね。
フローラ:ママの夢ってなんだったの?
エルミニア:私の夢? そうねー……「ヴァンパイアになって人間たちを支配すること」だったかな。
フローラ:ああだからあんなに詳しかったんだ。
エルミニア:この世は全て弱肉強食。食うことは支配すること。食われるものは弱きもの。人間がブタやネギを食べられるのは、彼らよりも強い生き物だから。
フローラ:なるほど?
エルミニア:私はその更に上に立ちたかった。もっと言えば、人間どもを支配する一族を築き上げてその上に立っていたかった。
エルミニア:でもねえ……。私はヴァンパイアになるには向いてなかったのよねえ……。
フローラ:そうなの?
エルミニア:私が好きなのはね、結局、支配じゃなくてただ「食うこと」だったのよ。それを諦めるには人間の食べ物は美味しすぎた……。
フローラ:あーヴァンパイアになると物食べられなくなるっていうもんね。
エルミニア:それさえ無かったら今頃私が世界を支配してたんだけどなあー。
フローラ:あはは。だいたいわかった。私はママの代わりにされてしまったわけだ、生まれた頃からじっくりコトコトと。
エルミニア:そうそう。だからちゃんと夢叶えないと許さないよー? あなたの夢は私の夢なんだからね。
フローラ:ハイハイ。
フローラ:(ま、こうなったからには私もタダでお人形さんにされるつもりは無いけどね。ごめんねママ)
ウオオオオオオオオウォルターがバーテンダーに昇進したぞおおおお
ウオオオオオオオオイおめでとおめでとおめでとおおおおお
今回はここまで。
ウォルター:急に大人しくなるな。