Aquaです。
【前回のあらすじ】
子供嫌いのご近所さんと、一度も（ほとんど）話したことがないお友達と、盗み癖のある飴ちゃんの妹と、ナイトクラブを満喫する死神と、死んですぐ踊りに戻ってくるおじいちゃんに囲まれる日々。
ゴスン。
【主な登場シム】
ウィロー・アマリリス
Amaryllis "Marie" Willow
願望 パーティー好き
特質 ナルシスト ダンスマシーン 完璧主義者
ウィロー家の始祖シム。
毎回打ち込むには長いのでマリーと呼びます。
ウハ・パカア
Paka'a Uha
特質 マヌケ 海の子 音楽好き
種族 人魚
マリーが自分以外で初めて惚れた相手。
主に子供たちと関わるのはこちらのほう。
ウハ・ダニエル
Daniel Uha
特質 本の虫
好きな色 ブルー
昔パカアが引き取った子供。
妹からの扱いは割と悪いほうです。
ウィロー・ブバリア
Bouvardia "Bo" Willow
特質 陽気
種族 人魚
マリーとパカアの娘。
記事内ではボウと呼びます。
記念写真を撮ろう
大女優ウォード・ジュディスが亡くなりました。
とうとうマリーは彼女を越えるどころか足元に及ぶこともできませんでしたね。
いやあセレブになるって難しいわ。
ダニエルの騒ぎたいお年頃が終了。
没収されていたスピーカーも帰ってきました。
これでまた皆で踊れます。
マリー：パカア、ウチさ、パカアの生まれ故郷とか行ってみたいんだけど、一緒に行かない？
パカア：スラニ行くの？
マリー：もう暑さも少しは収まったろうしね。
パカア：いいねえ！ 僕もスラニに帰るのは久しぶりだよ、楽しみだなあ。
はい、やってきました！
スラニ！！
厳密にはパカアたち人魚のデフォシムは住居なしの状態でスタートなんですが、
まあ、人魚という時点でほぼほぼスラニ出身なんでしょう。
何気にお見せするのが初めてな水着マリー。
アンド泳いでいる人魚パカア。
素敵な尾びれを持った人魚が居ます。
デフォシムのウクパニポ氏ですね。
パカアのお友達でもあります。
ウクパニポ：おおパカアじゃないか、久しぶり。都会で会って以来だな。ほら、坊主のおっさんが歌ってた。
パカア：そんなに前になっちゃうかあ。元気してた？
ウクパニポ：おうよ。ご先祖様祀って、うまいもん沢山食う。いつだって俺はこれで大満足さ。
パカア：変わんないなあ。
ウクパニポ：お前は幸せそうだな。わかるぜ俺には。幸せ掴んだっつー顔してら。
パカア：僕結婚したんだよね。
ウクパニポ：マジで？
堂々と間をすり抜けていくマリー。
パカア：今のが妻だよ。
ウクパニポ：えっ、おい、お前アマリリスと結婚したのかよ！？
パカア：知ってるの？
ウクパニポ：いやおま、お前、よくジムに居ただろ！？
パカア：僕が行って彼女が居たことなんてないよ？
ウクパニポ：マジかよー俺はたまに話してたぜ？ いいやつだよな、
マリー：お二人さーん？ イカした人魚がお揃いでなんの話？
パカア：きみウクと知り合いだったの！？
ウクパニポ：よう、久しぶり。
マリー：おひさー。そうだよー？ まあ知り合いって言っても、ジム行っては「あー今日もいるなー」ってぐらいだったけど。
ウクパニポ：お前らが一緒になるたあ思わなかったよ。お似合いなんじゃねえか？ 二人ともすげえ賑やかだからな。島の神々とご先祖様に代わってお祝いするよ。
マリー：ありがとー！
パカア：なぁーんか複雑だなあー！？
ヒッ！
一気に八千人もフォロワーが増えてしまった。
あと、おもしろおじさんことモティマー氏に最後の子供が出来たようです。
お元気なことで。
翌日、彼はこの子の誕生を待たずに亡くなりました。
お元気すぎましたね。
正直この通知出た時「マジか」って声出して笑った。
なんでこうただの通知でもいちいち面白いかなあwww
タブレットをいちいち床に置くな。
誰がそれを拾うんだい？
マリー：こらダニエル、また散らかして。自分の部屋でやりなさいっていつもいってるでしょうが！
ダニエル：えぅ。二度としないよ許して？
マリー：二度となんて言葉をそう軽々しく使わない。
パカア：……片付けよっか？ できる？
ダニエル：できるよ……
パカア：よし！ いい子だ！
パカア：ちょっとダニエルに厳しくないかい？ なんか気の毒にも思えるよ。
マリー：いいのよ、あなたがその分優しくしてくれてるでしょ？
パカア：まあそうだけどよくはないと思うなあ……
ある日、家にモロニー・ケイシーというティーンのシムがやってきました。
スラニに住むンガタ家の養子です。
自動生成にしてはよく整ったシムだこと。
パカア：やあやあ！ 僕ウハ・パカアだよ！
ケイシー：私ケイシー。あなたここに住んでたのね。こないだビーチにいるのを家で見て気になってたのよ。
パカア：それでわざわざここまで？
ケイシー：いやそれはまた別よ。ちょっとお邪魔してもいいかしら。
パカア：いいよいいよ！
おっと、気をつけて下さい。
彼女パカアのこと狙ってますよ。
魔の悪いことに、今パカアはマリーが近くに居たことによって誘惑的になってしまっています。
間違いが起こらないようにしないといけませんね。
運良くケイシーはスピーカーに向かいました。
マリー：パカア、なんかあの子――
パカア：しーっ
マリー：……大丈夫なの？
パカア：僕もなんか変だと思ってるよ。上げちゃったものは仕方ないからそっとしておこ？
マリー：んむう。
パカア：大丈夫。きみがいれば何も起きないよ。
この後は何も起こることなく、ケイシーは帰っていきました。
どこか不機嫌そうにも見えます。
マリー：ダニエエエエエエル！！
前回、ドミニック氏と会うのも最後かなみたいなことを書きましたが、急にウィロー家がある隣の島（ブラフス）で遊ぼうと誘われました。
これが本当に最後ですね。
マリー：ニック、写真撮ってもいい？
ドミニック：ああ、撮ってくれ。多分きみと会えるのも最後だろうからね。
マリー：……わかってんだ。
ドミニック：こないだのあれを目の前で見たらなあ……。ぼくもああやって死ぬのかなって。いや、むしろああなら楽しみなんだけどね？
マリー：なるほどね。じゃ、撮るよ。
ドミニック：かっこよく写してくれ。
マリー：何言ってんのよ、一番かっこいいのはウチ。
ドミニック：はいはい。
パシャリ。
ビョルンさんも来てます。
彼も撮っておきますか。
ビョルン：うん？ なんだ私も撮ってくれるのかい。
マリー：ええそうよ。写真撮ると楽しいでしょ？
ビョルン：そうかなあ。……そうだね、きみとの思い出だ。
マリー：ほら撮るよー。笑って！
ビョルン：結局娘たちの花嫁姿は見られなかった……
パシャリ。
……後日、ドミニックとビョルンは世を去りました。
これは、その知らせの後一人でブラフスに来たときの様子です。
ひとりキャンプファイヤーを前に踊るマリー。
ダンスマシーンの彼女ができる最大の供養ではないでしょうか。
どうせまたゴーストになってそこらをうろついてるんでしょうけど。
さあ、もう夜です。
うちへ帰りましょう。
ボウ：ダニーなに悲しい顔してんの？ 変だよーいつもヘラヘラしてんのに。
ダニエル：ヘラヘラはしてないだろ。
ボウ：ヘラヘラしてるよーママに怒られたときも。
ダニエル：怒られたらヘラヘラするだろ。
ボウ：普通怒ったり泣いたりするでしょ。
ダニエル：そんなことしたらお母さんに悪いだろ！
ボウ：悪いも何もダニーが悪いことしたから怒られるんでしょ？
ダニエル：なにー！？
おっと、これはいけない。
ボウ：ねえ笑いなよ。今日誕生日でしょ！
ダニエル：笑えるかよ……
ボウ：そもそもなんであんな顔してたの？ 小指打った？
ダニエル：……
今日はダニエルの誕生日なのですが、未明に仲の良いシニアのシムが亡くなったため朝からずっとこんな調子です。
ボウもね、多分悪気はないんですよ。
ダニエル：はあ。雨か……。折角の誕生日なのに……。なんで俺ってばこんなに怒られたり笑われたりするんだろ……。
商品宣伝が上手く行かず緊張していたマリーを慰めるパカア。
今度は歌間違えませんでしたよ。
ささ、誕生日会を始めましょう。
えーっと、実はご覧の通りボウが騒ぎたい年頃に入ってしまいまして。
再びスピーカーなしの状態でのパーティーとなります。
なんて運の悪い子だ、ダニエル。
ボウ：ダニー！ おもいっきし吹き消しちゃいな！
ダニエル：そんな元気ないよ……
ボウ：できるできる、ダニーならできる！
ダニエル：はあ……
ボウ：ダニーおめでとー！！
はい、選ばれたのは陰気です。
まあほら、これ一択ですよ。うん。
ボウ：ダニーどこいくのー？
ダニエル：トイレだよトイレ。
ボウ：もーちょっとぐらい笑えばいいのに。どうすればいいんだろ。
ボウ：ダニー、ケーキ食べようよ！ きっと美味しいよ！
ダニエル：いいよ一人で食べてな？ 俺はその……なんも食いたくねんだ。
パカア：じゃあ食べたくなったら言ってね。取っておくからさ。
ダニエル：いいよ構わないで。
ボウ：はあ。だめだこりゃあ。
パカア：どうしてこうなっちゃったんだ。
ボウ：さあ……
そりゃナルシストとマヌケと陽気に囲まれて育ってたらああもなります。
マリー：大きくなったねえ。
ダニエル：子供なんてみんなこうでしょ。
マリー：そうだよ、みんな大きくなんの。
ダニエル：だから何。
マリー：ボウを見てよ、あんたと違ってまだ小さいでしょ？
ダニエル：うん。
マリー：だから励ますのも何するのも雑なのよ。真に受けるこたない。
ダニエル：……
マリー：ほら、記念写真撮ろうよ。ね。
ダニエル：わかったよ。
マリー：はいチーズ！
ダニエル：ちーーーーーず。
パシャリ。
誕生日おめでとう。ダニエル。
明日明後日は14:00に投稿いたします。
