Aquaです。
【前回のあらすじ】
家がどこか貧相なのが気に入らないボウ。居心地の良い環境を求め、各地を巡るのでした。
【主な登場シム】
ウィロー・ブバリア
Bouvardia "Bo" Willow
願望 名家
特質 陽気 高慢ちき
ウィロー家の二代目。
記事内ではボウと呼びます。
ウハ・ダニエル
Daniel Uha
特質 本の虫 陰気
好きな色 ブルー
ボウの義兄。
陰気な上今はティーンですので、基本的に感情が不安定です。
ウィロー・アマリリス
Amaryllis "Marie" Willow
特質 ナルシスト ダンスマシーン 完璧主義者
セレブランク ライジングスター
ボウの母親。
毎回打ち込むには長いのでマリーと呼びます。
女狐再来
ダニエルが学校でなにかの賞を取ったそうです。
おめでとう。
陰気な性格ですから、全員の前で渡すのはやめておきましょう。
できれば仲の良い人が数人いるともっと良いんですがね。
というか保護者に訊くぐらいなら本人に訊け学校。
彼が取った賞は「バニー優等賞」というそうです。
うさぎの置物を頂きましたので、部屋に飾っておきましょうね。
ダニエルとボウが帰宅。
ボウがケアロハ・ライリーという同級生を連れてきました。
折角ですしダニエルからも挨拶しておきましょう。
ダニエル：やあ。兄のダニエルだよ。よろしく。
ライリー：うちライリー。どーもね。
ダニエル：あの……もういいかな、今ちょっと話す気分じゃなくて。
ライリー：えーそうなのー？ 折角だしもうちょっと話そうよ。
ダニエル：悪いけどほんとしんどいんだ今。なんでかわかんないけど無性に。
ライリー：あーあるよそういうこと。うちもねーたまに凄いイライラすんのよね。てかボウもさっきなんか悲しそうにしてたよ？ どうしたの兄妹揃って。
ダニエル：知らないよ、あいつが泣いてるところなんて想像つかないよ。
ボウ：相手してくれてたの？ ありがとねダニー。
ダニエル：うわほんとだ。あのボウが元気ない。
ライリー：二人とも元気出しなよ。んな湿っぽい顔に挟まれてるとなんかイライラしてくるわ。
ボウ：ごめんね誘っておいてこのザマで。
ライリー：どした？ まだキレてないから話聞けるよ？
ボウ：今日のバニー賞取りたくてさ、あたしこれまで頑張って勉強してたのよ。
ライリー：ふんふん。
ボウ：でも優秀賞取れなかったの。もーそれがショックで……お陰で今までの時間がパーよ。
ライリー：あんなもん狙ってたのー？ やめときなー？ 学校の勉強頑張ったってなんも意味ないし、第一ボウそういうキャラじゃないでしょ。
ボウ：あたしは一番が良かったの！ それだけだったのよ……。誰よ優秀賞持ってったやつ。発表されてないからわかんないんだけど。
優秀賞を取ったダニエルは夜の九時半に早くも就寝。
ボウも続いて就寝。
ティーンのくせに寝るの早いですねえ、
もうちょっとぐらいなら不健康なことしていいと思うんだ。若いんだから。
冬の朝は暗いですね。
朝六時半になってやっと日が昇り始めたかな程度ですよ。
こちら、ダニエルの初めての料理です。
ごく普通のガーデンサラダ。
ダニエル：思ったより悪くないな。
ボウ：ちょっと水っぽくない？
ダニエル：俺はこれぐらいが好きかな。
ボウ：うっそぉ～、こういうのはシャキシャキに限るでしょ。そもそもガーデンサラダってのが良くないわ。
ダニエル：文句言うなよ、時間ないし料理自体俺初めてでこれしか作れなかったんだから。
ボウ：きのうの晩ごはんをママが冷蔵庫にしまっていればこんなことにはならなかったのに。
ダニエル：お母さん最近色々適当だよな……。
ボウ：わかる。ちょっと心配。
そんなお母さんことマリーは、かつてのクラブ仲間ドミニック氏の娘・モーガンに呼び出されてギークコンへ。
実は、彼女も今ではご近所さんだったりします。
モーガン：じゃあさじゃあさじゃあさあ、今の旦那さんもダンスで射止めたのー？
マリー：んにゃー？ パカアとはロマンス・フェスティバルん時にね、この広場で出会ったの。会場でいきなりあんたのお父さんに花びら吹っかけられてさ、なんか、ウチも誰かにやってみようってなって。そこから。
モーガン：え、てことはあたしのパパがキューピッドだったりする？
マリー：変な話だけどそうなるねえ。
モーガン：てかそんなお祭り行ってパパは何やってんのよ。ママのことほったらかしだったんでしょその間。
マリー：そうみたいね。
マリー：ウチのパカアはそういうことしないか心配だわ。人魚なのに一度流されると逆らえないから。
モーガン：誰かに取られたりしたらやっぱ嫌？ あたしんとこはもうご自由にどうぞなんだけど。
マリー：うーん。最近さ、ほんと色んなものがどうでもよくなってきてんのよ。今のウチだったら多分、もしパカアがよそに子供作っても「ああそう」で済ませちゃうかも。
モーガン：めっちゃ疲れてんじゃんそれ。
マリー：どっちかっていうとあれだわ、裏切らないでとか捨てないでとかじゃなくて、「くたびれた自分を認知したくないから、『ああそう』だなんて言わせないで」って感じ。
モーガン：そっちかあ～。
マリー：そっちだねえ。いつまでもずっとさ、「ウチこそがこの世で一番輝けるシムだ」って思い込んでたいのよ。
さて、マリーにはギークコンで一つ、以前来た時に上手く出来なかったことがあります。
そうです、ウルトラゲーム検定。
前回は初心者のくせに自信満々で挑んだ結果ボロッボロだったわけですが、
今回はどうでしょう。
お、スコア70。
結構いい点ですね。
仕事柄、よくゲーム配信をしていたのが役に立ちましたか。
うわ、ボウがめっちゃ退屈してる！！
退屈ムードレットなんて他の特質持ちなら一つ付くだけでも割と珍しいのに……。
ボウ：ねーーーやっぱこの家退屈よ～。 もうちょっとなんか無いの？
マリー：いいんだよ今すぐ出てっても。もうある程度自由なんだから、言ってくれたら手伝うよ？
ボウ：そのお金がないから文句言ってんでしょﾑｼｬﾑｼｬ
ダニエル：ボウお前なあ、そこまで言うなら自分も働いたらどうなんだ。バイトとかあるだろ？
ボウ：バイトねぇーー。先生が「バイトで生活はやめとけ」って強く言ってるからさあ。
ダニエル：それでも稼がなきゃならないときはそうしなきゃ。お父さんなんてこっちに越してくる前はそれで繋いでたんだよ？
パカア：そうだっけ……
マリー：覚えてないの？
パカア：うん……。最近ちょっと思い出せない物事が多くって。僕も歳かなあ。いやだなあ……。
マリー：……。
翌日。
子供たちは学校へ行き、マリーは久々に出勤アンドその後はセレブのパーティーに参加しているため、家にはパカア一人です。
扉：ｶﾞﾁｬ
パカア：あれ、お客さん～？
現れたのは、あのモロニー・ケイシー。
以前パカアを狙っていた、あの自動生成なのに非常によくできた造形のシムです。
既に若者に成長している模様。
ていうかなんで入ってきてるんだ勝手に。
パカア：うう～んと……あれ、前会ったような。久しぶり？
ケイシー：久しぶりねパカアさん！ ……もしかして今一人？
パカア：うん？ ああ、うん、うん、一人だよ？
ケイシー：フフフ。そう。一人なの。
パカア：うんうん。……あの、悪いんだけどさ、あんまりきみのこと記憶になくってさ、よかったら思い出させてほしいなって。
ケイシー：思い出さなくていいわ。そのほうが都合がいいから。
パカア：そう？
ケイシー：フフッフ。やっぱりパカアさんあなた素敵ね！ 前に海で見かけたときから輝いてたもの。この世で一番ね。
パカア：ええ～嬉しいなあ！ でも一番輝くシムだったら、僕より妻が――
ケイシー：フフ。奥さん思いのいい旦那さんね。でもね、奥さんを輝かせているのはあなたなのよ？ パカアさん。
パカア：そうなの？
ケイシー：ええそうよ。何故なら奥さんが輝いて見えるのは、パカアさん、あなたが放つ光を反射しているからよ。あなたこそが、この世で一番の輝きなの。
パカア：んへへ……そこまで言ってくれちゃうとなんかこそばゆくなっちゃうね。
ケイシー：ねえパカアさん、あなたから見て私はどう？ 輝いてる？
パカア：（あんなに言ってくれたんだし褒め返さないのは悪いよね……）そうだねえ……うん！ すっごい輝いてると思うよ！
ケイシー：ほんとにそう思ってる？
パカア：えっ……
ケイシー：あなたとっても良い心を持ってるから、あれだけ褒められてお返ししないのは悪いって思ったんじゃない？
パカア：そ……そ、そんなことはないよ！ うん！ ……本当に輝いてるから。とっても……その、綺麗だと思うよ。
ケイシー：フッフ。ありがとうパカアさん、あなたも綺麗だわ。人魚姿も、もちろん、今の人間の姿もね。
パカア：そうかなあ、いやあでも僕年取っちゃって……
ケイシー：私はあなたの若い頃を知らないわ。今のあなたを見て、輝いてるって言っているのよ。
パカア：んへへ……んへへへへ……なんか、あれだね、んへへへへ
あー乗せられてます。
完全に乗せられてます。
向こうも完全にその気ですし気がつけばピンクのゲージが湧いてます。
これはまずい。
しまいにはこんなことまであっさり受け入れるようになってしまって……
流石に帰ってもらいましょうか。
もうみんな帰ってくる頃です。
えっ。
子 作 り を 試 み る
……マジで？？？？？ それ出るの早くない？？？？？？
いや、でもなあ……
こ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ういうことになるとむしろアレですね、
むしろアレ……
今から最低なこと書きますね、
面白くなってきました。
また次回。
明日は16:00に投稿いたします。
