Aquaです。
前回の終わり方がちょっとアレでしたので、今回はちょっとした番外編。
（といいつつ、いつ頃の番外編かを忘れないために番号は付ける）
普段の三割増し捏造たっぷりで行きますのでお気をつけ下さい。
某所。
マリー：ねえねえ、最近うち来る子多くない？
パカア：年末だからね。きっと皆暇なんだよ。
マリー：そうは言ってもさあ、ここだとどのみちいつだって暇じゃん？
パカア：まあそうだね、不自由しないもんね。
マリー：二人はなんかある？ 不自由。
キャリー：私？ うーん。しいて言うなら仲間がいないなあ。誰かと一緒に山行きたいんだけど。
マリー：あーーそういう系は思い通りにゃならないよねえ。
クロック：僕ぁ行くなら海が良いな。
パカア：海か。じゃあ今度一緒に行こうよ。
クロック：やった！
キャリー：おじいちゃん、私は山がいいんだって。
クロック：そっちはおばあちゃんと行けばいいじゃないか。
キャリー：この人がわざわざ山登ると思う？
マリー：いや思えないねえ……。
クロック：自分で言っちゃったよ。
【主な登場シム】
ウィロー・アマリリス（？ ～ #22）
Amaryllis "Marie" Willow
親：なし
特質：ナルシスト ダンスマシーン 完璧主義者
ウィロー家の始祖シム。
毎回打ち込むには長いのでマリーと呼びます。
子どもたちの旅立ちを見届けた後、それまでの輝きが嘘のようにひっそりと死去。
ウハ・パカア（？ ～ #35）
Paka'a Uha
特質：マヌケ 海の子 音楽好き
種族：人魚
マリーが自分以外で初めて惚れた相手。
ちょっとマヌケなところはありますが、まあご愛嬌。（不倫はご愛嬌じゃないが）
娘たちの関係が悪化するまさにその最中、長い一生を終えました。
ウハ・ダニエル（？ ～ #38）
Daniel Uha
特質：本の虫 陰気 家族志向
好きな色：ブルー
昔パカアが引き取った子供。ベルとボウの義兄。
荒れ気味だった家族の良心。
燻る末妹ベルの背中を押し、父パカアに続いて死去。なお腹上死の疑いアリ。
ウィロー・ブバリア（#8 ～ #51）
Bouvardia "Bo" Willow
親：アマリリス/パカア
特質：陽気 高慢ちき 誓約嫌い
ウィロー家の二代目。
記事内ではボウと呼びます。
妹ベルの憎しみを受けながらも穏やかに暮らし、やがてお祭りの会場で倒れました。
ウィロー・ベル（#19 ～ #51）
Bell Willow
親：アマリリス/パカア
特質：悪人 一匹狼 嫉妬深い
ウィロー家三代目。
もう悪いことするのはやめました。
子らに多くは語らぬまま、小さな家でひとり孤独な最期を迎えました。
シーガー・ブリタニー（#19 ～ #79）
Brittany Seager
特質：正気でない 外交的 アクティブ
種族：人魚
ベルの異母姉であり、最愛の人。
こちらは人魚です。
長い人生の大半をボケて過ごすも最期は正気を取り戻し、ベルを追いかけていきました。
ウィロー・カトレヤ（#46 ～ #75）
Cattleya "Carry" Willow
親：ベル
特質：外交的 冒険好き 美食家
ウィロー四代目。
記事内ではキャリーと呼びます。
コモレビ山登頂後はクラブを辞め、少しの休息を取った後に死去。
ウィロー・クロック（#46 ～ #75）
Crocus Willow
特質：海の子 ダンスマシーン ブラザー
好きな色：ブルー
キャリーの双子の兄。
祖父母の特質を一つずつ受け継ぎました。
家族に囲まれた大晦日を過ごし、数日後、妹と揃って世を去りました。
ウィロー・サンディー（？ ～ #77）
Sandy Willow
特質：意地悪 子供嫌い 陽気
嫌いな活動と音楽：バイオリン クラシック
キャリーのパートナー。
たまに酷いこと言ってきますが、問題はありません。
ウィロー家はわけのわからん義甥に任せ、妹アニタの家へ赴き亡くなりました。
番外編：反省会
ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ
ボウ：面白かった面白かった。いいじゃないこの映画。よくこんなの持ってたじゃん。
ダニエル：だろ？ こないだセオドリックの奴がくれたんだよ。
ボウ：またあいつか。何、しょっちゅう会ってるの？
ダニエル：まあ友達だからな、会う時ゃ会う。それにあれだ、どこにいても向こうからひょこっとやって来んだ。
ボウ：あー想像できる。
ダニエル：そういうボウはどうなんだ？ 友達。
ボウ：んー？ まあそれなり。取り敢えずうちには呼んでない。もだって、絶対あたしの絵盗まれるじゃんあんなのがうちに来たら！ ダニーだって結局バニー優等賞返してもらってないんでしょ？
ダニエル：まあな。
ベル：来なきゃよかった。
ブリタニー：なんで？ 来たいって言ったのはベルでしょ？
ベル：そりゃあんたがパパの家行くって言うから！
ブリタニー：そりゃだってあたし死んだばかりだもの。挨拶ぐらいしないと。
ブリタニー：でもベルがいないとあたしだって困っちゃうのよ？ パパには会えるけどベルのママになんて言えばいいかわからないもの。ベルなんとかして話繋いでくれない？
ベル：いやそういうことはここ入る前に考えなよ！？ それにウチだってあんまりママの記憶ないし、何言っていいかわかんないのは同じだから。
ブリタニー：なんで自分の母親の記憶がないのよおかしいでしょ！？
ベル：おかしくないよ最後に会ったの子供の頃だもん！
ブリタニー：死んでから会いに来たりとかしなかったの？
ベル：考えたけど一人じゃ怖くって。だからあ、ブリティが来たら一緒に行こうかなーって。ね？ そこでなんでアイツと都合よく居合わせんのよ！！
ブリタニー：年末だもの。暇で暇で仕方がなかったんじゃない？ 考えることは姉妹同じってことで。
ベル：やだ。ウチとブリティが同じは良いけど、あいつとブリティの考えが同じはウチやだ。
ブリタニー：んもう。取り敢えずパパに挨拶してくるね？
ベル：一人にされちゃった。
クロック：ママ、そろそろママの話聞かせてよ。
ベル：えぇ？
クロック：困ったんだよ？ 子供らに「おばあちゃんのこと聞かせてー」って言われた時。何も話せないから。
ベル：うーん……。でも話せることないからなあ。
クロック：いや絶対あるでしょ。
ベル：ダ兄から訊けば？
クロック：いや、僕はママから聞きたい。ママの実体験を聞きたいんだ。
ベル：困ったなあ……。
ベル：あーじゃあ、話してもいいけどまずそっちの話を聞かせな。
クロック：えっ。
ベル：自分の息子がどんな人生を送ったか興味がある。話しな。
クロック：生きてた頃は僕らより畑大事だったのに……。なんかあった？
ベル：家族以外と会うの久しぶりだからちょっとそういう気分ってだけ。
クロック：家族じゃないの僕は。家族って言ってくれよ。
ベル：うーん。ごめん、ウチの家族はブリティとケイシーおばさんだけだわ。
クロック：悲しーー！
キャリー：どうだった？ ママの話。
クロック：のらりくらりと躱されたよ。あと僕ら家族じゃないって言われた。
キャリー：えー悲しいー！
ダニエル：まあお前たちはベルの子だから気持ちを分かってやりたいが、そっとしておいてやってくれ。向こうでは散々な人生だったというからな。
マリー：その話辛い。自分の娘の嫌な人生とか聞きたくないんだけど。
ダニエル：少なくとも、あん時お母さんがベルをケイシーに預けなければこうはならなかったと思うんだよな！？
マリー：しょうがないじゃん。パカアが不倫した罰だよ罰。
ダニエル：いや、その罰が巡り巡ってベルに襲いかかったんだよ、ちょっとは反省してほしい。
マリー：はあい。
クロック/キャリー：（おじいちゃん不倫してたんだ……）
キャリー：あ、サンディー？ ……うん今おばあちゃんち。アニタと冬祭過ごせた？ あーはいはい。……わかった、じゃ着いたら教えてー。
マリー：誰か来るの？
キャリー：うん。
サンディーが到着しました。
パカア：その子は？
キャリー：私の彼女。
パカア：ああ例の。
ブリタニー：久しぶり。あたしのこと覚えてるー？
サンディー：アッハハ！ 悪いけど、ボケてない人魚に覚えはないね！
キャリー：ちょっと言い方あ。
ベル：彼女だって。いいよね家族に余裕のあるやつは。
きみの娘だぞ。
キャリー：BOO!
サンディー：うあああッ！？
サンディー：ちょっ……お前さあホンッッットそういうとこ！ ガキじゃなんだから！
キャリー：びっくりしたでしょ。へへ。
クロック：そいやおばあちゃんさ、ダンス何が好きだった？
マリー：えー？
クロック：僕もよく踊ってたから。ジミー・レッグとか良いと思うんだよね。ああでもアーム・チャームも好きかも。
マリー：アーム・チャームなんてあんた、初歩中の初歩じゃんあんなの誰でもできちゃうよ。ブレイク・イット・ダウンとかかなあウチが好きなのは。
クロック：なにそれ。
マリー：知らない？ グループダンスのひとつなんだけど。
クロック：あーグループではやったことないなあ。
マリー：そうなのー？ 楽しいよ今度やろ？
クロック：うん。
パカア：浮かない顔してどうしたの？ ていうか久しぶりだね。
ベル：ウチぁーやっぱ一人が好きだなあって。ねえブリティ返してくれる？ もう帰りたいんだけど。
パカア：まあまあ、せめてママには会っていこうよ。
ベル：えぇー？
パカア：いま連れてくるからさ。
ベル：もう……。勝手にしな。どうせロクに覚えてないし、寂しい思いさせるだけだと思うよ？
ベル：ママ……
マリー：ベル大きくなったねー！ 会いたかったよー！！
ベル：ママだ……
マリー：ママだよー？
ベル：ママうちつかれた……
マリー：人生お疲れ様！ よしよししてやろっか！
ベル：うん…………
パカア：なんだいやっぱり会いたかったんじゃないか。
ダニエル：ずいぶんこっち来るの遅かったなあ。普通の人魚だってそこまで長生きはしないぞ？
ブリタニー：ん～？ そりゃいっぱい鍛えたもの。筋肉は正義よ。
ダニエル：お前そういうキャラだったのか。
キャリー：あのさ、そこにいられると邪魔なんだけど……。はあ、もういいや。
マリー：なあんだあ結構楽しんでたんじゃん。よかった、てっきり一生泣きながら暮らしてたのかと。
ベル：ウチは泣かないよ。どっちかっていうと泣かせる側だった。
マリー：もう。まあいいよ、ちゃんと脚洗ったんなら。
キャリー：脚洗うってなんのはーなしっ。
マリー：ベルってば昔悪党やってたんだって。
ベル：ちょっと
キャリー：えっ知りたくなかった。
ダニエル：お前ここだとよく喋るな。
クロック：まあね。おじいちゃんともおばあちゃんとも話合うからね。
パカア：ぼか嬉しいよぉ？ ボウもブリタニーも人魚なのに全然海の魅力を分かってくれないからさあ。
クロック：人魚か。僕も人魚だったらなあ～青いイルカとお喋りできたんだけど。
ダニエル：メルヘンな話だなあ。普通のイルカじゃだめなのか？
クロック：青い子は人魚じゃなきゃ会えないんだよ。
ダニエル：そういうもんなのか。
ベル：おかえり。帰ろ？
ブリタニー：えーもうちょっと居てもいい？
ベル：うんぅ……まあ……ちょっとね？
ダニエル：暗くなってきたなあ、俺はそろそろ帰るわ。ボウはどうする？
ボウ：あたしは今日は泊まってく。どのみち帰っても誰もいないし。あでもベルが泊まるっていうなら帰る。
ダニエル：泊まんないと思うぞ？ 意地でもブリタニーから離れようとはしないだろうよ。
ボウ：それもそっか。
キャリー：クロックは？ どうする？
クロック：帰るよ。なんか嫌な予感がしてさ、家で誰かを待ってないといけない気がするんだ。
ボウ：なあに誰か来るってのー？
クロック：そうなんだよなあ。なーんかぞわぞわするっていうか。
ダニエル：その感覚はわかるよクロック、俺もなあ末っ子のカルヴィンが急に来る直前はそんな感じがしてた。
クロック：不吉なこと言わないでよ伯父さあん。
ダニエル：悪い悪い。
マリー：みんな元気そうでよかった。今度はさ、こっちから遊びにいってみない？
パカア：いいねいいね。どこから行こっか。
マリー：ん～そうだなあ……
そんな感じで、この日の死者たちの集まりは終わりました。
今年の投稿は以上となります。
次週は記事のストックを増やしたいのと他の用事がありますため、
丸一週間お休みとさせて戴きます。
良いお年を。
