Aquaです。
前回記事投稿後にブログ村のほうを見たら、
同じ部屋をサムネにしている記事をすぐ隣に見かけました。
うちのほうが明らか薄暗くて草。
【前回のあらすじ】
火事だァァァーーーーーッ!!
【主な登場シム】
ドラモンド=ウィロー・フローラ
Flora Willow-Drummond
願望:マスター・ヴァンパイア
特質:一匹狼 悪人 完璧主義者
ウィロー八代目。
近頃はずっとご機嫌斜め。
フィッツモーリス・ジェイニー
Janie FitzMaurice
願望:最高に幸せな家族
特質:怠け者 アウトドア好き せっかち
ウィロー九代目。
いっそ自立したほうが幸せになれそうなもんですけどね。
逃亡
お客さんですよ。
ジェイニー:え。どこどこ。
後ろ後ろ。
ジェイニー:えっと、こんにちは。どこのどなた?
アシュリー:あっとごめんなさい、私アシュリー。リーヴィス・アシュリーっていうんだ。
ジェイニー:はあ。てことは、フクシアさんとこの?
アシュリー:そう。会ったことなかったから挨拶にと思って。
ジェイニー:はあ。それはまたどうも……
いつの間にかフクシアの双子がティーンになっていたようです。
アシュリーは姉のほう。善人なんだとか。
アシュリー:いきなりで失礼だけどお姉さん、お義母さんとは上手くいってる? ああ、お義母さんって、私の伯母さんのことね。
ジェイニー:こないだ喧嘩しちゃった。出ていくとか無理だとかで。
アシュリー:あらら大変。時々母さんたちが話してたんだ、お姉さんのこと。大丈夫かなーって思って。
ジェイニー:微妙。離れたいけど行くアテもないし。
アシュリー:そっかあ。お姉さんさえ良ければだけど、うちに来る? 多分父さんたちも受け入れてくれるよ?
ジェイニー:迷惑じゃない?
アシュリー:私は別に。ちょうど部屋一つ余ってるし。考えといて?
ジェイニー:はあ。
あれ、アシュリーどっか行っちゃいましたよ?
あ、運動しに行ったのね?
ひとの家訪ねておいて。
暫く経って戻ってきました。
が、この間にジェイニーは疲れてベッドに行ってしまいました。
代わりに迎えたのはもちろん、
アシュリー:あっ……。あ、えっと、フローラ伯母さん?
フローラ:フクの子だね、よく来た。どっちだか知らないけど。
アシュリー:あは……い、居ると思わなくて。
フローラ:私の家だ、何故居ないと思う。
アシュリー:ぇいや、
フローラ:まあいいわ、ちょっと味見させなさい。
アシュリー:ぇ!? ……ぁぁ
フローラ:フクの娘か、頂きま――待ってこいつも髪が多い……っ!!
フローラ:ここかッ
アシュリー:ぅぁあ!?
ぢゅううぅぅぅ……
フローラ:ァア。悪くない。飲んだこと無いけどフクの血が入っている割にはね。ただ……
フローラ:ただ、ちょっと…………綺麗すぎてなんだかな。
悪人と善人じゃあ相性悪いですよね。
さて、今回もまた面白いことを探します。
フローラ:はあ……。
ナイトクラブで適当に過ごしていたら、
誰か話しかけてきました。
フローラ:なんだ。お前か。
男性:やあフローラじゃあないか。
彼はベルンバッハー・ヒエロニムス。
以前からちらほらと見かけていたシムで、
知らぬ間に知り合いになっていたようです。
ヒエロニムス:今日も険しい顔をしているんだなあ。
フローラ:知らぬ間に他人の名前を覚えて話しかけてくるような奴がいるからね。無理もない。
ヒエロニムス:はっはっは。私のことかな。
フローラ:よくご存知。
フローラ:で何の用? こんなに席空いてるのにわざわざ私の前に座ったりして。
ヒエロニムス:最近、体が鈍っている気がしてなあ。運動する相手を探しているんだ。
フローラ:相手って。隣にジムがあるんだからそこでも行けばいいじゃない。
ヒエロニムス:私はこれでも力が強くてね? 並の器具じゃだめなんだ。
フローラ:私が「並の器具以上」だと?
ヒエロニムス:ああ。同族は、見ればわかるよ。
フローラ:なに?
ヒエロニムス:きみもヴァンパイアだろう。スパーリングを頼みたいがいいかな?
フローラ:ああ、
フローラ:そういうことなら受けて立つ。
彼はフローラと同じ、グレーター・ヴァンパイアでした。
スパーリングの初戦には良い相手になるでしょう。
フローラ:ここでやるの?
ヒエロニムス:どこだっていいだろう?
フローラ:まあ。
ではお互い闇の姿になりまして……
あら。
ヴァンパイア姿のほうが若く見えますねあなたね。
ヒエロニムス:いざ勝負! さあ掛かっ――
ヒエロニムス:うぐぇぁ!
えっ。
ヒエロニムス:あああーーっ!!
ヒュー
ドガバギドガボガボガボガドシュウウウゥ……
スイッ。
フローラ:私の勝ちかな?
ヒエロニムス:ぅう
非常にあっさりと、
一方的に勝負が付きました。
ヒエロニムス:ああ……
ヒエロニムス:つ、強い……
フローラ:あれ。ほんとに私の勝ち?
流石のフローラもこれには拍子抜けです。
フローラ:ちょっとちょっと……もう少し粘ってくれても……
ヒエロニムス:あはは……いやあすまない……酔いが回っていたんだろうなあ。
フローラ:ああ。それなら仕方がないそんなわけ無いでしょ。
こうしてフローラ最初のスパーリングが終わりました。
早かったですねえ。
ヒエロニムス:きみは強いんだなあ。年季の差か。
フローラ:お前私と位階同じでしょ? できるはずだけどこれぐらい。
ヒエロニムス:相手を間違えてしまった。ということにしておいてくれ。
フローラ:酔ってたんじゃなかったの。
ヒエロニムス:そっちのほうが気分的には良い。
フローラ:そう。
この人完璧主義者なんですって。
うわあ。
完璧主義同士で闘ってたのか。
フローラ:ま、人間を相手するよりは新鮮で楽しかった。再戦ならまた言って。
ヒエロニムス:是非ともな。私だってこのままでは終われない。
その後は一杯やって帰りましたとさ。
フローラ:人の飲み物ってこんな味だったかな。
さて、ある日。
ジェイニーが昇進して帰ってきました。
えなんで怒ってんのきみ。
何がそんな納得行かなかった??
ジェイニー:ムカつく。
夜になっても怒りは収まらず、
フローラにぶちまけてしまいました。
フローラ:何そんなにカリカリして。ストレスは健康に悪い、もう寝なさいよ。
ジェイニー:どうせそう言うと思った! 私が不健康になって何が悪いっての。
フローラ:質が落ちるんだよ血液の。
ジェイニー:だからお義母さんがそれでどう困るってのさ!
フローラ:分からん奴にゃ言うだけ無駄よ。
リリスが来ました。
リリス:元気か?
フローラ:まあまあですね。
リリス:他の連中から聞いたよ、スパーリング頑張ってるんだってな?
フローラ:ええ。折角この身体を手に入れたなら、強く有りたいですから。
リリス:まあなあ。
リリス:あれアンタの娘か?
フローラ:ええ。何を作っているのか……。寝ろと言ったんだ寝なさい!
ジェイニー:だから私の健康とかお義母さんには関係ないでしょ!
フローラ:大有りだ馬鹿者!!
リリス:アンタ普段だいぶ猫被ってたんだな……
フローラ:にゃん。
リリス:せめて高い声を出そうよ。
フローラ:今日はなんの用で?
リリス:いや別に。なきゃダメか?
フローラ:一応私一人の家ではないので。出ていくとか言ってますけど。
リリス:まあさっきの感じ見てたら当然だろうけどさあ。
フローラ:躾は親の務めです。
リリス:躾とかいう歳じゃなくねーか?
なんかまた色目使われてますよ。
なんでいつもこうなるんだウィロー家の宿命か? ベルの呪いか?
フローラ:それ気持ち悪いのでやめたほうがいいですよ。
そこまで言わんでええやろ。
フローラ:私は色恋とか興味ないから。
いいよなあ家族に余裕のある当主はなあ。
ベルを見てみなよ散々ですよあの子は……
Uwa.
色目使われてるその横から怒りが飛んできてます。
カオスだなあ。
フローラ:さっきからお客の前でガーガーと! 部屋に戻って寝ていなさい!!
ジェイニー:あ……い、いや、お義母さんだって大声出してる!
フローラ:お前の八つ当たりと違ってこれは指示をしてるだけ、三回目のね! 一緒にしないで。寝ろ。
ジェイニー:嫌だ、部屋には戻ってもいいけどまだ寝ない。お義母さんのための健康なんて私はいらない。
フローラ:餓鬼のようなことを。まあいいけど。遅刻してクビになってもいいならね。
ジェイニー:そんな医者みたいな固い仕事じゃないし!
フローラ:チッ!!!!!
ジェイニー:また舌打ちした!
あんたなんでこんなもん目の前で見せられた直後に誘惑なんてできるんだよ。
フローラ:あの、帰ってもらえますかそういうことしに来たんなら。
翌日。
もうフローラとの関係修復は無理だと判断したジェイニーは、
たまたま通りかかったアシュリーに問題を訴えました。
ジェイニー:もう、ダメ。あの人と一緒に住み続けるなんて私無理! ねえお願い、助けて?
アシュリー:大変だったねお姉さん。ね、こないだのこと父さん達に話したらさ、いいって言ってくれたんだ。うちにおいで!
ジェイニー:今すぐでもいい……?
アシュリー:もちろん! 私は今ちょっと用があるから一緒に行けないけど、連絡はしておくね?
ジェイニー:ありがとう。
こうしてジェイニーは家出。
フクシアたちの家に逃げ込みました。
フクシア:ンンよく来たね。もう大丈夫、ゆ っ く り し て い っ て ね 。
そして一方、フローラは家畜を失いました。
フローラ:不孝者が。
さあて困ったな。
この第九部、
はじめからここまで全編に渡り、その場のノリでのみ動いてきました。
でこうなるとね……もうだめですね。
まず今後どちらを操作するかって話になりますし、
他にも払わなければならないツケが山程あります。
まあ取り敢えず……次回までに考えておきますね。
今回はここまで。