Aquaです。
なんのこととは言いませんが、
いや流石はシムズさんですね。
さながらきれい好きのシムそのもののようです。馬鹿が。
【前回のあらすじ】
ボウは傑作を生み、ダニエルとライリーは双子を産み、マリーの精神は海を越えあの空へ。
【主な登場シム】
ウィロー・ブバリア
Bouvardia "Bo" Willow
願望:途方もないお金持ち
特質:陽気 高慢ちき 誓約嫌い
ウィロー家の二代目。
記事内ではボウと呼びます。
ウハ・ダニエル
Daniel Uha
特質:本の虫 陰気 家族志向
好きな色:ブルー
ボウの義兄。
現在はもうちょっと丸くふくよかになってます。
総集編#2-3 ボウと友達
ここはウィンデンバーグ、クランブリング・アイル。
その中程あたりに、ボウの実家はあります。
長女が出ていき、長男は恋人の家に行き、今や母は亡く、次女は引き取られ――。
今は寿命が長いだけの老人が一人住むのみ。
賑やかだったこの家も、すっかり寂しくなりました。
ボウは、久々にここへ帰ってきました。
パカア:ん、誰かな。…………ボウ……?
パカア:ボウじゃないかあ~~!! 元気してた!?
ボウ:まあね。ただいま、パパ。
パカア:おかえり、ボウ。……その、なんだ、都会はおまえに優しくなかったかい?
ボウ:ううん……。優しくなかったのは、あたしのほう。
パカア:…………そうか。
あんなにパカアを嫌がっていたボウですが、
訳あって再びこの家で暮らすことになりました。
話はマリーが亡くなったすぐ後に遡ります。
ボウ:都会の夜景は綺麗だよね……。なんか考え事する時に眺めるには一番いいわ。
嘘つけあんた、夜景なんて気にしたこともないくせに。
ボウ:欲を言うなら、こんなところじゃなくて一番てっぺんからのを見たいな。高いところならママにも近づけるだろうし。
いやどうせあの子またすぐ下界に戻ってきてナイトクラブで踊ってますよ。
足先までスケスケ(物理)になってもノリノリでバック宙とかやる。
あれはやる。そういうシムですから。
生みの親が言うんだから間違いねえ。
ボウ:待って……なんか今いいの描けそう。
お? 悲しい絵を描くんですか?
芸術家っぽくなってきましたね。
描けました。
そういう方向性になるとはちょっと意外です。
ボウ、あなた孤独なんですか?
ボウ:んなわけ無いでしょ、ママが死んでもあたしにはノーマがいるもん……。
そうですね、末永く仲良くしましょ。
悲しみが過ぎて感情大爆発の悩みを抱えるようになりました。
まあしょうがないですよね。
ああもうめちゃくちゃ泣いてます。
これから暫くはこの状態が続くのでしょう。
!?
意気消沈だったのがあっという間に落ち着きました!?
ボウ:ふう。すっきりした。もういいわ。
ええぇ!? あんなに大泣きしてもういいんですか!?
ボウ:うん。なんかね、急に心軽くなった。
はあ……
そういえば、以前マリーがこれになったときも泣いてすぐ悲しムードレットが消えていました。
感情爆発ってもしかしてそういう負のムードレットを処理する点では非常に良いものなのでは……?
うおおこないな時に§2000超えの傑作を作りよったでこの子!!
芸術家の素質ありますよあなた。
コメディ&いたずらフェスティバルにやってきました。
ボウ:子供たちは元気?
ケイシー:ええ、元気よ。「あなたたち姉妹なのよ」って言ったらすんなり受け入れてくれたわ。
ボウ:えーっとブリタニーちゃんだっけ? その子にはどこまで説明したの?
ケイシー:ベルが妹ってことだけね。まだあなたの話はしてないわ。
ボウ:そっかあ。
ボウ:きのうママが死んだって知らせが来てさ。
ノーマ:おおぅそれはご愁傷様で……
ボウ:んでさんでさ、あまりに悲しくてめっちゃ泣いたのよあたし。
ノーマ:うんうん。
ボウ:そしたら痩せてた。
ノーマ:は?
ボウ:あと悲しいのも吹っ飛んだ。
ノーマ:強すぎかよ。
ポーリーン:さっきねえいいもの拾ったのよ。
ボウ:盗んだの間違いでしょ。もう~やめな? みすぼらしいよ?
ノーマ:あんたまたその服着てんだね。
ボウ:オソロだオソロ。
ポーリーン:あたしは嬉しいよお? なんかこういうの良くない?
ノーマ:ま、悪い気はしないね。
ポーリーン:いっそボウも同じの着れば?
ノーマ:こいつがそんな事するわけないだろ?
ボウ:よくわかってんじゃん。
ノーマ:これでもあんたの一番の友達だって自負があるんでね。
ボウ:ヒュウ! うれしい~!
しかし深夜。
一本の電話が掛かってきました。
ブバリアさん、残念な知らせがあります。
あなたの親友、ランドグラーブ・ノーマは亡くなりました。
ランドグラーブの世帯にいるランドグラーブ・ノーマは死んでしまいました。
ノーマはシリアルを作ろうとしていましたが、発火してしまったようです。
ボウ:(信じらんない……寝て起きたらノーマが死んでるなんて……)
ボウ:ごめんなさい店長、今朝大の友達が急逝してしまったのでお休みさせて下さい……。ショックが大きくて……。
店長:なあああんだよもうウィローお前もか! 七人目だよ今日そういうの。もうわかった、今日はお店休みにするから、ちゃんとお友達のこと弔ってやるんだぞ! しっかりお別れしてこい!
ボウ:はい……。
そうなんですよね、この一晩で七から八人ぐらい一斉に亡くなっているんですよ。
でも事故死したのはノーマだけです。あとは全員老衰。
ランドグラーブ邸にやってきました。
区画の片隅に墓石があります。
お母さんと二人で並んでいます。
ボウ:ノーマあああああ!! ううっ、…ううう……! あたし……あたしまだ……ぐっ、 あんた……ぁぁと……いっばい……えぐっ…… ノーマ……
あ、これあれだ。
感情の爆発ってことは、
ボウ:ふう! スッキリしたー! ったくもー、無駄に器用な死に方しちゃってさ! バッカじゃないのあんた。次は料理の仕方ぐらい勉強しときな? なんなら生まれ変わるときは教えてよ、あたしが産んだげる。じゃあまたね!
やはり感情大爆発、強い――。
で泣いてる間に通知が来たんですがお前らは何があったん。
やっぱり陰気とせっかちでは根本的には相性が悪かったんでしょうか。
ちょっとこれは目が離せませんね。
あの場ではケロッとしたボウ。
しかしやはり堪えはしたようで、
なんとなーくやる気がありません。
この日もくだらないテレビ番組を見て、
スマホを触って、
料理して、
掃除して、
飲んで、
またまたまたテレビを見て、
いつの間にか寝てました。
完全に参ってます。
仕事はやめました。
とにかく元気を出すことが肝要です。
なんか……作風変わりました?
ボウ:……あれ? ダニーにポーリーン?
ダニエル:電話しても全然出てくれないから心配になってな? なんかあったんじゃないかと思ってお前の知り合いをあたってたら、この人と会ったんだ。
ポーリーン:ねえボウ、ノーマが死んじゃったって……
ボウ:知ってる。ちょっとショック大きくて。
ポーリーン:あたしさ、今でも信じらんなくてさ……急にボウのこと思い出しちゃってさ……
ボウ:うんうん
ポーリーン:ボウまで居なくなっちゃったらどうしようって……
ボウ:ああもうあたしは人魚だよ? 丈夫なの体は。だから大丈夫!
ポーリーン:ねえこれどうやって食べるの? 刺すの?
ダニエル:掴むんだよ。その棒を使ってね。
ポーリーン:難し……
ボウ:慣れりゃ簡単よ。最初は不便だと思ったけど、箸ってたった二本で色々できるから、結構いいもんなのよ。
ボウ:ところでダニー? 風のうわさで聞いたんだけどライリーとどうなの? ねえねえ。
ポーリーン:なになに? 何の話?
ボウ:ダニーってば彼女と子供まで作っといてモメめてるらしいのよ。
ポーリーン:へー? あたしは恋とかわかんないんだけどさ、相性悪かったんじゃないの?
ボウ:あんたもそう思う? ダニーって昔から根暗だからさ、やっぱ怒りっぽいライリーとは無理なんだよどうせ。
ポーリーン:あーそれは無理無理! 可哀想だけどそれは一度モメたら仲直り難しいやつだわ。
ボウ:ダニーはあたしと仲直りするんだって時間かかったんだもんね、それじゃあ余計に大変よ。頑張んな。
ダニエル:誰から聞いたんだよこんな話。
セオドリック:やあダニエル君。その後お友達との仲はどうだい?
ダニエル:あんたか。あんたが喋ったのか。
セオドリック:早速相談に乗ってもらっているのかな? 良かったじゃないか。
ダニエル:誰にも言うなって言ったろお!?
セオドリック:元お隣さんとしてはきみが心配で心配でね。
ダニエル:だからなんだよ。
セオドリック:妹さんに助けてもらおうと思ったわけさ。どうだ? 僕が言ったお陰で相談の機会が設けられてるじゃないか。いいことだ。
ダニエル:よくないよ。
ポーリーン:お喋りな人なんだね。
ボウ:そうみたいね。
セオドリック:なんだい他人行儀じゃないか。
ボウ:セオドリックさあ、その性格直しな? そんなんじゃいい人見つかんないよ? 結婚とかしないの?
セオドリック:する気はないさ。僕は他人には興味がないことで有名なんだ。独身貴族の君たちの仲間さ。ずっとね。
ダニエル:じゃなんでそんなに俺に絡んでくるんだよ。
程なくして解散しました。
ボウ:なんか……「いいなあ」って。ちょっと、思ったかも。
それは良かったです。
ボウ:もうお金とか豪邸とかどうでもいいわ。絵を描いて、皆と一緒にいられたら、それで満足って思えてきたよ。だからもうこの街は離れる。
いいんじゃないですか?
そういう人もいます。
ボウ:ケイシーじゃん久しぶり!
ケイシー:生きてたのねあなた。
ボウ:お陰さんでね。……あんた歳取った?
ケイシー:ええ。まあ。
ボウ:ところでケイシー?
ケイシー:なにかしら。
ボウ:あたし実家に帰ろうと思うの。
ケイシー:お父さんのこと嫌ってたんじゃないの?
ボウ:そうなんだけど、なんか、ね……。ちょっと頭冷めたっていうか、目が覚めたっていうか。
日付は変わりまして、
今日は公園やラウンジに行ってからジムへ行き、
最後にロマンス・フェスティバルに立ち寄ってから、
この街を後にしようと思います。
アイリーン:あ、ボウじゃーん! おひさー!
ボウ:おひさー。あたしさ、今度今の家引き払って、実家帰るんだよね。
アイリーン:そうなのー? 結婚でもするの?
ボウ:しないよ?
アイリーン:アタシもしなーい。実家かあアタシもたまには帰ろっかなあ。
ボウ:アイリーンって実家どこなの?
アイリーン:シグザムだよ?
ボウ:は? 宇宙じゃん。
さて、ロマンス・フェスティバルです。
ボウ:よっ、宇宙人。
アイリーン:また会っちゃったねー半魚人。
ボウ:半魚人で返されるとは思わなかったわ。
アイリーン:アタシらを「宇宙人」って呼ぶのもそれと同じようなもんだと思ってもらえると嬉しいかな。
ボウ:なるほどね。じゃヴァンパイアは?
アイリーン:ヴァンパイアかー。うーん。……コウモリ人間?
ボウ:それなんか節操なさそうね。
アイリーン:ホントだwww
やー。
しばしの見納めがこんな華やかなフェスティバルでよかったですね。
ね?
ボウ:はぁーーーなにがロマンスよ、くだらな。
あはは……^^;
さてと。
名残は惜しいですが、引っ越しをしますか。
さらばサン・マイシューノ。
寂しくなんてありませんよ、
また来たくなったら来れば宜しい。
こうして、ボウは実家に帰ったというわけです。
ボウ:ただいまー……
疲れたでしょう。
暫く、ゆっくりしていってね。
私は別のシムに乗り移りますから、またどっかで会いましょ。
あ、そういえばセオドリックとアイリーンが結婚したそうです。
ボウ:あいつ独身貴族の仲間とか言ってたじゃんあのコウモリ野郎!!
いいオチがついたということで。
また次回。