Aquaです。
【前回のあらすじ】
ベルの子供が二人誕生しました! おめでとう!
【主な登場シム】
ウィロー・ベル
Bell Willow
願望:ソウルメイト
特質:悪人 一匹狼 嫉妬深い
ウィロー家三代目候補。
ブリタニーさえいればそれで幸せ。
シーガー・ブリタニー
Brittany Seager
特質:正気でない 外交的 アクティブ
種族:人魚
ベルの異母姉であり、最愛の人。
ベルには置いていかれる運命にあります。
ウィロー・クロック
Crocus Willow
特質:海の子 ダンスマシーン
ベルの息子。
今は父アーヴィングの家で暮らしています。
ウィロー・カトレヤ
Cattleya "Carry" Willow
特質:外交的 冒険好き
ベルの娘。
記事内ではキャリーと呼びます。
総集編#4-4 姉妹 ~ベルの死~
スパイスフェスティバルに家族で来ました。
クロック:うぅ……気持ち悪いな……
大丈夫ですか?
クロック:お、イザベルのアカウントはっけーん。フォローしちゃお。
おやおや。
おそらく初めてカレーを食べただろうに案外――
クロック:かあ゛アアァァァアアアアア!!
ベル:あーそれ辛いから気をつけなー。(ビールグイィーッ
アーヴィング:みんな最初はそうなるのさ。これぐらい気落ちすることはないよ。
クロック:いや別に落ち込んではないよ……
キャリーも別のところで同じ思いをしたようです。
めちゃくちゃ気分悪そうな顔してる。
キャリー:すっごいベロ痛い……
クロック:みんな初めてはそうなのさ。気落ちすることはないよ。
キャリー:いや別に気落ちはしてないよ……。
バーで飲んでたらブリタニーが来まして。
なんか二人でドント・ウェイク・ラマをして遊ぶことになりました。
ベル:あんたよくそんな危ないとこ抜けんねえ。
ブリタニー:鍛え方が違うのよ。
ベル:なんの鍛え方よ。
ベル:じゃあウチはここを……
ガシャアア!!
ベル:うぅぅ……負けたわ。
ブリタニー:フー! お見事お見事www
週末。
ブリタニーからフリーマーケットに誘われました。
クロック:くぁあああ……!! 寝てたんだよ僕はよぉ……!
暇を持て余したのか、キャリーはドリブル練習を始めました。
で、そこをヴィルピに目をつけられた模様。
ヴィルピ:あんたいいね今の動き。
キャリー:クロック、これ見て。友達のシムスタ。
クロック:あっは、これみたよさっき。こないだフォローしたもん。
キャリー:あーやっぱりー? 面白いよねあの子。
ベル:ねえブリティ、
ブリタニー:何?
ベル:ウチとダンク対決しない?
ブリタニー:ダンク対決ー? いいねいいね。やろ!
ベル:っどぉおりゃぁあ!!
ベル:楽勝ー! 次ブリティ。
ブリタニー:いいよー?
ガゴオォォン!!
ブリタニー:フゥー! 決まったー!
ベル:む、ウチだってそれぐらい恰好よく……! おらああぁ!!
ブリタニー:ナイスー! かっこいい! じゃ、次あたしの番。
スッ――
ゴブァスッッ!!
ドンッ
ブリタニー:……フッ。
ブリタニー:決まったァー。
ベル:かっっっこいい!! ブリティ最高ー!
ブリタニー:フフフ~! もっと言って!
ベル:最高ーーッ!!
ベル:優勝おめでとうございますお姉様。なんつって。
ブリタニー:フフ、もっと言いなさい? なんつって。
ベル:楽しかったよブリティ。
ブリタニー:もう何? いつだって楽しいでしょー?
ベル:んーなんか、言いたくなっちゃった。
ブリタニー:じゃあしょうがないなぁ!
ベル:えへへ、ありがと。
なおベル的にはムカつくほど悔しかった模様。
そのまま二人でお泊り会。
ベル:なんか懐かしくない? なんでウチらこうなったんだっけ。
ブリタニー:気がついたらよホントに。
ベル:お陰で大変だったよ? ロマフェスの時とか、親戚の集まりとか。
ブリタニー:大変だったのはこっちもよ。しつこく電話かけてきたり会いたがったり。あれホントに鬱陶しかった。
ベル:ごめんね。
ブリタニー:いいの。振り返ってるだけだもの。今夜はいっぱい昔話しよっか。
明くる朝。
ブレンドンとレベッカが亡くなったとの知らせが一度に届きました。
ブリタニーは今でもこの二人と仲が良かったようで。
ブリタニー:ねえベル。あたしら、もうそんな歳になってたんだね……
ベル:そうよ。ウチももうすぐおばあちゃん。
ブリタニー:そっかもう……。あたしたち二人で一つだからね……
ベル:わかってる。
ブリタニー:(もしかして、あたしベルにも置いていかれるのかな……)
更に続けて、アーヴィングの訃報も届きました。
ベルの人生にも、終焉の時が近づいています。
子供たちが学校から帰るまで、
カフェで少し時間を潰していました。
この席、前にアーヴィングと一緒に来たときに座っていた場所ですね。
ベル:なんだ、案外平気そうじゃん二人とも。
クロック:んなわけないじゃん。
キャリー:そうよー。色々大変なんだから。
クロック:ママも土ばっか弄ってないでこっち手伝ってよ。
別の日。
皆が家に集まってきました。
今日はベルの誕生日です。
いや呼んでおいてなんだけど入らんだろこの人数。
ベル:なにカリカリしてんのよ。
クロック:また土いじりしてたでしょママ。
ベル:それが何か?
クロック:子供より大事なことかって。
ヴィルピ:あんたの娘ちゃんいい躰してるよ。鍛えたら立派になる。
キャリー:ねえ怖いんだけど急に人の体の話なんかして……。
ベル:大丈夫変なことは考えてないよ。こいつは大のトレーニング馬鹿だから。あと――
ブリタニー:「肉食べなおばさん」。
ベル:それ。
お誕生日おめでとー。
無事にシニアになりました。
ここからが、ベルの最期の8日間です。
クロック:今度海行かない?
キャリー:もうすぐ冬よ!?
イーサン:海だったらスラニに来るといいよ、あそこは年中常夏。ここよりはマシだよ。
キャリー:マシか否かでどうにかなるものじゃないと思う。
アレクシス:右に同じく。
ベル:なに浮かない顔してんの?
ブリタニー:……やっぱりあたし寂しい。
ベル:もう。可愛いことを。
ブリタニー:一人で勝手に居なくなったら許さないからね。あたしら二人で一つなんだから。
ベル:はいよ。わかってる。
ベル:ぃよいしょっと。今日も豊作!
ウィロー家四代目の話をしに、
子供たちの家へ。
ベル:キャリー、あれ!
キャリー:えぇ?
スッ
キャリー:?
キャリー:なんにもないけど。
ベル:あぁ~……ママの見間違いだったかな。
キャリー:ほぉん……
ベル:クロックあんた、うちに越して来なさい。
クロック:そりゃまた一体どういう……
ベル:ママにはブリティ伯母さんの他にもう一人姉がいる。そいつがあんたのじいちゃんばあちゃんの家を持ってるわけよ。で今度その家をキャリーに譲ることになった。
クロック:僕じゃないんか。
ベル:あんたはママの育てた作物を継ぎなさい。売れば結構な金になる、それさえあれば一生困ることもない。
はい。
ウィロー四代目はカトレヤに決定し、
ベルの家はクロックが継ぐことになりました。
ところで、そんなクロックは海の子。
「魚は友達、餌じゃない」が彼らの論理です。
在りし日のパカアもそうでした。
このように飾られているのは彼らにとってみれば晒し首も同様なわけです。
ごめんね。
クロック:イザベル聞いて、やっぱり僕らのママは悪魔だったよ! お魚さんを標本なんかにして壁に飾ってる!! 人の心がないのかな……。
その悪魔のような母ですが、
近頃死への恐怖を感じるようになったそうです。
彼女の命も残すところあと四日。
そして忘れてはなりません。
寿命が近いシムが、ベルの他にもう一人います。
そう、姉のウィロー・ブバリア。
彼女もまた、世を去るときが来たのです。
アレクシス:イェーイ! どうよ兄ちゃん!
イーサン:ええいやめろやめろ!
アレクシス:でも綺麗だろ?
ベル:ブリティ、ウチらも!
ブリタニー:オウァびっっくりしたあ!
ベル:いいねこれ。すっごい綺麗。もっかいやる?
ブリタニー:あたしは綺麗じゃないの?
ベル:? うんあんたも綺麗だし可愛いよ?
ブリタニーに誘われてやってきたロマンスフェスティバル。
各々満喫しているこの会場のど真ん中で、
ボウは亡くなりました。
ボウ:待たせちゃったね、ノーマ。
ブリタニー:……! お、お姉ちゃん……!!
一番最初に気がついたのは、彼女の妹であるブリタニー。
なんの偶然でしょう。
周りにいたシムたちも駆け寄り、
皆で一つの命の終焉を嘆き悲しみます。
ただ一人を除いて。
ベル:あいつ……何が……独りでよ……。
かくして、ボウは眠りにつきました。
救いがあるとすれば、家族も仲間も既に世を去った孤独な身で、
その最期にあれだけの見送りが居てくれたことでしょうか。
少しでも、それで心温まってもらえたなら。
ベル:ウゥー……
ベル:はっ。綺麗じゃないのよ。ふふふ。
翌日、ベルとクロックはミッド・ノーウェアにやってきました。
ボウが亡くなったため、ここはキャリーのものになっています。
これからまた暫くの間、この世帯が主役となります。
ベル:ブッッッハァーーッハハハ! ウケるウケる! 死んでやんの!! ッハァーハァー!?
ベル:……よくもあんな見せつけるように死にやがって。
キャリー:ちょっwww なにすんのよwww
クロック:そっちだってなんなんだよwwwちょっとwww
クロック/キャリー:きゃっきゃwww
ベル:たのしそ。あれぞきょうだいって感じ。……。
スラニへやってきました。
おっと。
このタイミングでまた死への恐怖に呑まれてしまったようです。
逃げるようにベッドへ行き、また隠れるベル。
これは重症です……。
気持ちはわかりますがね。
ベル:ん。これは……!
おおフューチャーキューブじゃないですか。
懐かしい。
あの時これが「恋愛についての良い運勢」を示していたから、
ベルとブリタニーはああいう仲になったんでしたね。
今度はどんな結果が出るのでしょう。
ベル:キューブ、ウチの未来は。
何か残酷そうな答えが出てきたようです。
今のベルにそれはちょっと……
ベル:う、ウチさ、絶対あんな風には死ねないよ。独りで死ぬのはあいつじゃなくてウチのほうなんだ。
ブリタニー:後ろ向きなことを。大丈夫、あたしらがいるわ。死にそうなときはすぐ呼びなさい? すぐ駆けつけてお姉ちゃんが最期看取ってあげる。
ベル:ほ、ほんとに? 絶対よ?
ブリタニー:うん大丈夫! こっちだってね、ベルに勝手に一人で逝かれるのは嫌なのよ? あたしたちは二人で一つ。ちゃんと呼ぶこと。いいね?
ベル:うん……! ありがとブリティ。愛してる。
ブリタニー:すごい肩凝り。動かないんじゃない?
ベル:ちょっ……あんた力強いっ……!?
ベル:も、も、ももももも、もういい。
ブリタニー:え~もうちょっとお。
ベル:ホント、いいから。
ブリタニー:うぅん……。
ベル:じゃブリティ、ウチそろそろ帰――んう。
ブリタニー:また来るのよ? いい?
ベル:……わかってるよ。またね。
ブリタニー:またね。
ブリタニー:………………
ベルはスラニを後にしました。
一方ブリタニーは家族の元へ。
きみたちも一家お幸せにね。
ベル最期の日。
雪が積もりました。
ベル:元気出しな~? もうすぐママも死ぬんだから、そんないちいち気落ちしてたら身がもたないわ。
クロック:ママ、ぼか最近ママのことがわからなくなってきたよ。
ベル:わかんなくていいよ。悪い心に進んで触れるべきじゃない。これはママがスジモンやってたときの教訓。
クロック:また一つ知りたくないことを知ってしまった……。
クロック:学校行ってきまあす。
ベル:いってらっしゃい。
ベル:さてと。今日も収穫収穫……。
ベル:ふぅー、穫った穫った。
お疲れ様。
ベル:はぁ~っ……! そろそろまたなんか新しいもの育てたいね。おすすめとかある?
そうですね、
マリーゴールドなんかがいいな。
ベル:まりーご――
デデデーン!!
デンッ↓
ベル:!?
ベル:(そんな……体が…………)
ベル:…………ブリティ………………………………………………
……
クロック:ただいまー。
クロック:ママー?
クロック:ま…………ママ……!!
ウィロー・ベル
死去。
マリーの立てたウィロー家は、紆余曲折ありましたが、
なんとかベルが次へ繋げてくれました。
長かった人生。苦しい思いも沢山したことでしょう。
それでも強く、生き抜いてみせた。
向こうでは、今度こそ、穏やかに過ごせますよう。
ありがとう。
ではまた次回。
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