Aquaです。
【前回のあらすじ】
ローズ一家とベル家の紹介。
【主な登場シム】
ローズ・ジョスリン
Jocelyn Rose
願望:群れのリーダー
特質:アウトドア好き ナルシスト せっかち
ウィロー五代目。
特質だけ見るとすごく付き合いづらそう。
ローズ・クラーラ
Klara Rose
特質:ロマンチック 陰気 野心家
職業:スポーツ
ジョスリンの妻。
こちらもこちらで面倒そうな特質構成。
ローズ・ディーン
Dean Rose
特質:クリエイティブ
ジョスリンとクラーラの息子。
やっぱり金髪なのね。
感情の悪循環
うわあ。
置きて早々これすか。
しかも夫婦揃って……。
ジョスリン:おい……なんで今日はそんなにツンツンしてんだよ。
クラーラ:……。
ジョスリン:お、おい! クラー!
クラーラ:何、何よ。ジョーこそなんでそんなに怖い顔してるわけ? 何か不満?
ジョスリン:不満だと……? なんでそんな発想が出るんだよ。クラーこそ俺に不満があるんじゃないだろうな!?
クラーラ:誤魔化さないで! まず私の質問に答えて。
ジョスリン:それなら俺の質問に答えるのが先だろ!
ジョスリン:……
クラーラ:……
クラーラ:(やっぱ私のこと……もういらないのかな……。私なんかよりもっと歳の近い子のほうが……やっぱり……)
朝からこんな調子で、
お昼、クラーラが先に折れました。
クラーラ:ね、ねえ、ジョー……あなたあの……う、浮気とか……してないよね……?
ジョスリン:あぁ……? そっちこそしてないだろうな?
クラーラ:私が!? してないしてない! 絶対ない! 私ジョーのこと本気で大好きなの……ずっとそうだから……!
ジョスリン:ど、どうかな、クラーはロマンチックなところがあるから、例えば気持ちで流されるとか……
クラーラ:ないないないない! 絶対ない! 私ジョスリンしか頭にないの! おねがいおねがい捨てないで私を一人にしないでえええええ
ジョスリン:お、お、お、おうおうおう、わかったわかったわかった……! 試して悪かった、俺も俺で不安だったんだよ……。安心しろ、誓って浮気はしてない。俺はこれまでもこれからも絶対にクラー以外を好きになったりはしない。いいか?
クラーラ:う、うん……
ジョスリン:まだ不安か?
クラーラ:ちょっとだけ落ち着いた……。ごめんね……。
午後。
ジョスリンとクラーラはキャリーの家を訪れました。
クラーラ:ッ、!? ……!!
初めて来た人は大体そういう感じだから。
驚いて当然よこんな玄関。
ジョスリン:キャリー叔母さん、コモレビ山登り切ったんだってな。おめでとう。
キャリー:んぉあ?
ジョスリン:登ったんだろ? シェリーさんと。
キャリー:おぉ…………ああ、そうそう、登ったのよ。まさか行けるとは思わなくてね。ありがとうジョスリン。
キャリー:クラブはどう? 仲良くやれてる?
ジョスリン:あれから一度も集会やってないよ。
キャリー:そうなの? 折角冬になったのに。
ジョスリン:シェリーさんに訊いたらさ、「私はもう登頂しましたので、あとは各々ご自由に」って返ってきたんだ。叔母さんに言うのも悪いけど俺はあの人あんまり好きじゃないな。
キャリー:そうなの。まあ、私はもうメンバーじゃないから、活動に口出しはできないかな。
シェリーは仲間好きながら「高慢ちき」、ジョスリンとモリーは「ナルシスト」ですからね。
外交的なキャリーが抜けた今、気が合うはずがない。
キャリー:クラーラ、ウィローの一族へようこそ。まーた知り合いが一人身内になっちゃった。
クラーラ:あはは、ありがとうキャリーさん。……あ、そうだ、ジョーを跡継ぎに選んでくれたのよね、重ねてお礼を言うわ、ありがとう。
キャリー:いいのよいいのよ。
クラーラ:折角だからずっとジョーで良いのに……
ジョスリン:おい、
キャリー:ははは。
クラーラ:ジョーの次はアビーちゃんじゃなきゃだめ?
キャリー:ん? いやあ、初代からずっと女だったから、そういう決まりでもあるのかなって思っただけ。まあでも、そろそろ男の時代になってもいいんじゃない? 私の知ったことじゃないからね、また状況に合わせて選んで下さい、はい。って感じ。
クラーラ:じゃあうちの子がなってもいいの……?
キャリー:もちろん。
クラーラ:いいのね。
ジョスリン:やめろよクラー。叔母さん困ってるように見えるよ。
キャリー:いやいや。寧ろこれだけ親族が居て誰もこういう話しないから、ちょっと安心してる。
ジョスリン:悪いねえ叔母さん……。
十五時過ぎ。
ディーンが学校から返ってきたので、こっそり呼び出しました。
キャリー:この子がクロックの孫だね? こんにちは。
ディーン:またこんにちはー? もいいよお昨日から何人も何人も……
キャリー:ははは気持ちはよく分かる。
クラーラ:ディーン、折角だから大叔母さんのお家見てきたらどう? 色々あるんだって。
ジョスリン:それがい――あ、いや、待て!
サンディーが上の階から降りてきました。
子供嫌いで意地悪の彼女をイラつかせるわけにはいきません、
ディーンには外に出てもらいました。
ディーン:ヘキチッ!
ジョスリン:お?
ジョスリン:大丈夫かあ? 風邪引いたんじゃあないだろうな?
ディーン:だいじょうぶぁよ、ひいてだい、ひいてだい。
ジョスリン:鼻声じゃないかあ。来てもらって悪いけどもう帰ろか。
ディーン:そお? そお……
クラーラ:ねええジョーーーーー、ほんとにほんとにほんとに浮気してない……?
ジョスリン:おうおうおう、まだ気にしてたのか。大丈夫だよ、してない。絶対に。
クラーラ:うぅ~……
クラーラの不安が和らいだところで、
一家は帰宅しました。
サンディー:バキュウーン!
キャリー:うゥー!
サンディー:ウチの勝ち。
キャリー:もう。また撃ち抜かれちゃった。
サンディー:あんたほどイイ的もないよ、蜂の巣にしてくれる。
キャリー:きゃあ。
翌日。
クラーラ:うええんまた失敗してるう……うぅ……
クラーラ:……こんなのいらないやい。なんで? なんでちゃんと作れないの?
ジョスリン:ったくう。
クラーラ:ごめんね……私が料理下手なばっかりに……
ジョスリン:んんんうるせぇ。こんなことでいちいち泣くな。
クラーラ:ごめんなさい……ごめんなさい……泣き虫でごめんなさい……
ジョスリン:ああぁもう!
誰か来ましたよ。
エリントン・アメリアさんですか。
あれ、確かこないだキャリーにシースプラッシュみたいな名前のドリンク出してたバーテンダーさんでしたっけ?
クラーラのお友達だったんですねえ。
あ、でもこのタイミングでまたクラーラが陰気を発症しました。
ジョスリン:悪い、ディーン、ちょっとお客の相手しててくれ。
ディーン:わかったよ。
ディーン:こんにちはー。
アメリア:あれ? お母さんは?
ディーン:あーさっき奥の部屋行ったよ。
アメリア:もしかして俯いてた?
ディーン:うんうん。
アメリア:あーじゃあ当分戻らないなこりゃ。
ジョスリン:おいお客が来てんぞ? こんなとこにいていいのか?
クラーラ:アメリアでしょ。いいの……私のこと分かってるから……。
ジョスリン:そうか……?
クラーラ:ごめんね……ちょっと一人にさせて……。
ジョスリン:はあしょうがねえ。
しかし、部屋を出てすぐ、
今度はジョスリンがせっかちを発症してしまいました。
ジョスリン:……チッ。(ったくあいつのネガティブさにはマジでうんざりする。なにが「ごめんね」だ、んなこといちいち言われなくても嫌いになったりしねえっつの)
ジョスリン:(むしろことあるごとに「ごめんねごめんね」で通される方が嫌んなる……いい加減にしろよあいつ)
ドスドス
で夫婦がいない間にまた問題発生。
アメリアが使った洗面台が壊れました。
アメリア:んなぁーーーーーこんなときに!
すぐにクラーラが飛んできてくれました。
アメリア:悪いねあんた、壊れるだなんて思わなくて。
クラーラ:いいの私が悪いの。なんもかんも全部私が悪いから……
アメリア:その性格直したほうがいいよお? すぐ自分を責める女って男ウケ悪いから。
クラーラ:じゃあやっぱり私って嫌われてるの……?
アメリア:んなこと無いと思うよ。もうちょっと自信持って。
夜。
ジョスリン:なんだこのサモサ!
クラーラ:う……
ディーン:不味かった……。
ジョスリン:ああこれはちょっと流石になあ……。
クラーラ:うう……
クラーラ:やっぱり私料理下手なんだね……。こんなものも簡単に作れないなんて……ごめ――
クラーラ:……
ジョスリン:……!
クラーラ:……何?
ジョスリン:悪い……ついうっかり……!
クラーラ:……ご…………
ジョスリン:ちょっと他のことで機嫌悪かっただけなんだ、悪い、あんなに言うつもりはなくてだな……
クラーラ:…………ご………………
ジョスリン:ご……?
クラーラ:ううんなんでもない……ちょ、ちょ、ちょっとお手洗いに……
ジョスリン:(はあやっちまった。なんで俺ってばいつも思ったまま喋っちまうんだ……。クラーのやつとうとう「ごめんなさい」すら言えなくなって……あれが「絶句」ってやつなのか)
クラーラ:ぁああああああなんでこんなときに洗面台が壊れるのよおおおおお!! もおおおおおおおお!!
今度はすぐにジョスリンが駆けつけて、修理してくれました。
その間クラーラはモップがけ。
クラーラ:ジョーごめんね……次から次へと……
ジョスリン:いいんだよいいんだよ、全部いいんだよ。クラーはなんも悪くね。いんだよいんだよ。
クラーラ:でも最後に使ったの私だし……
ジョスリン:たまたまだろ! どうせ俺が使っても壊れてたよ!
クラーラ:そう……?
ジョスリン:ああそうに決まってる! モップがけは終わったか?
クラーラ:うん。
ジョスリン:じゃあもう寝てろ? 明日仕事だろ、ゆっくり休みな。
クラーラ:うん……そうする。
一時間後。
やっと修理が終わり、ようやくジョスリンも眠れます。
ジョスリン:はあ……悪かったよクラー……。今日も一日大変だったなあ、よく休んでくれ……。
クラーラ:Zzz...
ジョスリン:ぐう。
第六部二回目にして早くも危なっかしい夫婦。
片方が怒れば片方が泣き、片方が泣けば片方が怒る。
今のところ悪循環に陥らず、
緑ゲージ親友級の仲良し夫婦を維持できているのが救いでしょうか。
ちょっとこれはAquaさんも積極的に感情のコントロールの手伝いをしなきゃなあ。
といったところで今回は終わりです。
また次回。
(記事書いてて胃がキリキリしたのは今回が初めてかもしれない)
明後日の投稿はお休みさせていただきます、
ご了承下さい。