Aquaです。
【前回のあらすじ】
ウィローの六代目は末妹クロエに決定し、ジョスリンは単身サンディーの家に引っ越しました。
【主な登場シム】
ウィロー・サンディー
Sandy Willow
特質:意地悪 子供嫌い 陽気
嫌いな活動と音楽:バイオリン クラシック
ウィロー四代目・キャリーのパートナー。
一週間遅れて終焉を迎えます。
アトキンズ・アニタ
Anita Atkins
特質:マヌケ 芸術愛好家 幼稚
娘:ジョイス
サンディーの妹。
「子供嫌い」と「幼稚」の姉妹ですか……。
ローズ・ジョスリン
Jocelyn Rose
願望:群れのリーダー
特質:アウトドア好き ナルシスト せっかち
ウィロー五代目。
今回は脇役。
さらばサンディー
相変わらずジョスリンは雑用ばかりしてます。
さて、サンディーはアニタの家にやってきました。
もうネギウィンストンもいません。
アニタと娘ジョイスの二人暮らしです。
サンディー:お互い寂しくなったね。
アニタ:そう? アタシはジョイスがいるから寂しくないよ?
サンディー:そうやってすぐ自慢をする。
アニタ:ああそっか、お姉ちゃん子供とかいないもんね。ごめん。
サンディー:相変わらず「考える」ってことをしないよねあんたは。
アニタ:ごめんねって。
サンディー:あぁでも子供みたいな奴は転がり込んできたよ。
アニタ:え、ほんと? 誰?
サンディー:キャリーの甥っ子。覚えてない? ウチの結婚式のときしょんぼりしてた奴。
アニタ:あーーーーー覚えてない。お姉ちゃん結婚式なんてやった?
サンディー:だめだこいつぁ。ふざけてる。
アニタ:あ……でも……彼がいなくなったのはやっぱり悲しいな……。
サンディー:ウィンストンか。結局あいつはあんたのことちゃんと愛してやってたのかい? ウチの目の前でキャリーに色目使ってたことあったけど。
アニタ:そうなの? まあ確かにそれ聞くとショックはショックだけど……でもいいの。アタシの前では大真面目に愛してくれてるから。きっと今ここに居てもそうするよ。
サンディー:ホントかねえ。
アニタ:アタシのウィンストン……
サンディー:ああほら泣くな、居ないやつのこといつまでも悔やんでも意味ないよ。
アニタ:そう?
サンディー:そう。
アニタ:そっかあ。流石お姉ちゃん。そうだよね、もう彼のことは忘れて次の人探そっと。
サンディー:いやちょっとは惜しめ。
アニタ:おしめが必要なのはお姉ちゃんでしょ。
サンディー:やかましいわ他人をババア扱いして。
アトキンズ家の子供部屋。
老いた姉はぬいぐるみを殴り、
既に大きい娘がいる妹はおもちゃで無邪気に遊ぶという、
なんともシュールな光景をお送りしています。
所変わってウィロー家。
まだ雑用してんのかいきみ。
おや、これは以前キャリーが入れたアセロラアイスティーじゃあないですか。
まだあったんですね。
飲めるだろうか。
食洗機の修理が終わると、次は湯船の掃除。
見事に雑用係と化してます。
サンディー:きゃりい、ウチはこの家では死なないかもしれない。それでもいい? ……ははは、そんなこと言って、本当はどうでもいいんだろう? あんたはそういうとこあったからね。わかった、お言葉に甘えて、ウチの好きにさせてもらうよ。まあそうよね、どうせそっちで会えるもんね。
アニタの家を訪ねた翌日、
サンディーはサン・マイシューノの公園に来ました。
以前結婚式をした場所です。
サンディー:懐かしい。ちょろっとだけ弾いたよねえこれ。ロクに弾けないのに横に居たクロックの奴はノリノリでさ、かえって恥ずかしかったよ。あのバカ。
サンディー:どおれ。ちょっとでも弾けるようになったかね。
ぼぉん……
サンディー:うがぁ
ぼぉぉん……
サンディー:うんん?
じゃららぁん……
サンディー:ああ。そうそう。この音だ。
帰る前に結婚アーチの前へ。
結婚式の思い出に浸っているようです。
サンディー:いつ如何なる時も……共に……なんだっけね、あとは忘れた。まあこの辺りまで覚えとけば問題ないでしょ。
サンディー:悪くない結婚式だったよね。うん。
そして帰りはレストランへ。
フロント係:いつも有難う御座います、何名様のご利用でしょうか。
サンディー:一人だよ。あんたも長いね。いつからそこで立ってるんだい。
フロント係:さあ……少なくともお互いハリツヤのある頃から……
サンディー:そうだわね。
ウェイター:ご注文をどうぞ。ローストチキンで宜しいでしょうか。
サンディー:いやこの歳だと重い……んにゃ。そうだね、やっぱりそれがいい。肉を食べよう。
ウェイター:畏まりました。
サンディー:そうそうこれこれ。キャリーもたまに言ってた。肉を食べようってね。
サンディー:(やっぱ鶏肉でもちょっときついわ……)
サンディー:ふぅごちそうさま。
今度は便器の修理してます。
マジで立て続けに色んなものが壊れるなあ。
ジョスリン:え? なんだって?
サンディー:だからあ、ウチはアニタのとこで死ぬって言ってんのよ。
ジョスリン:ま、まあ……いいけど……
日付が変わりまして、
今日はとうとうサンディーの最期の日です。
ジョスリン:な、なあ、なあ、義叔母さん。折角だから、六代目に会っていかないか?
サンディー:あぁ? 誰んなったんだっけ? アロエ……だっけ。
ジョスリン:クロエな。アビーと混ざってる。
サンディー:ああそうそうクロエクロエ。
ジョスリン:弟から連絡があって、クロエが高校に入ったらしいんだ。だからそろそろここに引っ越させようかなと。今こっちに向かってる。
サンディー:ああもうどうぞどうぞ。ウチはなんだっていいよ。
ジョスリン:まあそんな事言わずにい。キャリー叔母さんたちに報告してほしくてな。
サンディー:そゆことね。あいあい。それまで向こう行くのは待つよ。
成長著しいクロエがやってきました。
ジョスリン:よく来たな!
クロエ:おじちゃんおひさー。
ジョスリン:今日からここはお前の家だ。高校出るまでは俺が面倒を見る。
クロエ:おじちゃんが。なんか不安なんだけど。
ジョスリン:俺はなんもしないよ。あとおじちゃんおじちゃん言うけどな、俺はお前の兄貴なんだぞ?
クロエ:嘘。ディーン兄ちゃんの父ちゃんなんだからおじちゃんでしょ?
ジョスリン:あいつはお前の甥っ子だよ。
ジョスリン:あの人がサンディー義叔母さんだ。
クロエ:よろしくー。
サンディー:なんだい多少は大人っぽいじゃないか。高校上がったばっかって聞いたからどんなクソガキが来るかと思ったよ。
ジョスリン:気にするな、こういう人だ。
クロエ:あいよ。
ジョスリン:お前そういや、今ディーンとは仲いいのか?
クロエ:んんー? いやもう全然。お互い好きなもんが変わっちゃってさ。
ジョスリン:まあそんなもんか。お前今何が好きなんだ。
クロエ:そうだなあ、世界一のシムたるこのクロエ様かな。
ジョスリン:おぉい世界一は俺だって決まってんぞ?
クロエ:ないない。この私が一番。
なんとクロエは「ナルシスト」になったそうです。
ジョスリンと被ってしまった……
まあでもそんな強烈な特質でもないし、別にいいか。
次回から、このナルシコンビでやっていきます。
で、サンディーですよ。
今回はこの人の回であることを忘れてはいけない。
アニタ:お姉ちゃん最近よく来るね。何かあったの?
サンディー:んにゃ。今日はね、死にに来た。
アニタ:は?
サンディー:もうここらで終わりだなって感覚がするんだ、だったら最期の地は訳のわからん義甥っ子や義姪っ子がいる家より、妹の隣がいいなってね。
アニタ:迷惑なんだけど。
サンディー:最期なんだからそれぐらいの迷惑聞きなよ。
アニタ:はいはい。
あ、因みにクロエと同時にジョイスも成長したようです。
親父に顔がそっくり。
アニタ:どうする? なんかしてほしいこととかある?
サンディー:ない。ここにいられりゃあそれで。
アニタ:そう? でも最期なんでしょ?
サンディー:ないね。ウチはいるだけでいい。気にしないで過ごしなよ。
アニタ:そういうことなら。あでも最期にぎゅーして?
サンディー:あぁー? めんどくさ。
アニタ:まあそう言わずに。
サンディー:んんんにゃあ。勝手なやつ。
アニタ:でも満足したしょ。
サンディー:へへへ。まあね。あんがとさん。
アニタ:いいってことよー。
アニタ:そうだ、彼に伝えとかなきゃ。もうすぐお姉ちゃんが行くからよろしくーって。
サンディー:後にしなよそんなの。
アニタ:だいじょぶだいじょぶ、すぐ戻るから。
サンディー:はぁーー仕方のないやつ。ま、静かに逝けるのはいいんだけどね。
サンディー:それじゃあウチはお暇するよ。
サンディー:さらばだ。
サンディー:あぁ。ヘヘ。ふかふか。ハハハ――
サンディー:――。
最愛のパートナー・キャリーの後を追うように、
サンディーもまたこの世を去りました。
サンディー、そしてキャリーも改めて、お疲れ様でした。
いつまでも、仲睦まじくありますよう。
今回は以上です。