Aquaです。
【前回のあらすじ】
本物のセレブになったは良いものの、なーんか暇になってしまいました。
【主な登場シム】
ウィロー・クロエ
Chloé Willow
願望:世界的セレブ
特質:クリエイティブ ナルシスト 陽気
ウィロー六代目。
これからは創作欲に従って生きることにしました。
リーヴィス・ルイーズ
Louise Leavis
特質:島の子供 アクティブ
クロエの兄嫁。
こないだクロエを口説こうとしていたんですがあれは何。
マクルーハン・クリストファー
Christopher McLuhan
特質:本の虫 嫉妬深い ブラザー
クロエのお隣さん。
なんか最近機嫌が宜しくないようで。
ウィロー家
久々の自撮り。
クロエ:バジルー! いるんでしょー入るよー!
この日、クロエはバージルの家に赴きました。
クロエ:バジルおひさ。こないだのパーティー来なかったでしょ、いつ以来?
バージル:あー……アビーが死んだ時ぶりじゃないか?
クロエ:あー居たねえそんなのねえ。
バージル:「そんなん」呼ばわりはないだろ、自分の姉だぞ?
クロエ:おじちゃんもいたなあそういえば。ジェジェもいた。おばちゃんもいた。
バージル:……俺らだけになったな。
クロエ:うん。ま、私にはまだディーン兄ちゃんがいるから。いんだけど。
バージル:歳が近いからいっつもお前たちが兄妹だと錯覚するんだよな。
クロエ:でさ、私そろそろ跡継ぎたててゆっくりしようと思うのよ。
バージル:ああ。
クロエ:最初兄ちゃんがいいなって思ってたんだけどさ、私より年上だし、ついこないだ赤ちゃんできたばっかで忙しいだろうからどうしようってね?
バージル:相談に来てくれたのか?
クロエ:うん。
クロエ:いやさー、バジルんとこの……ウォルターだっけ、今すぐ譲るならそっちが良いと思うんだけど、トリスタンから聞いたよ、リーヴィスの家も継げるやつがいないんだってね?
ルイーズ:そうね。私の姉さんはもういないし、トリスも他所の家に行ってしまったわね。
クロエ:でしょー? だからそっからぶん取るのもアレじゃーん?
ルイーズ:それなら心配いらないわよ?
クロエ:へ?
ルイーズ:二人目がいるのよ。今ここに。
クロエ:えぇ?
バージル:そうだなあ、俺が死ぬまでに生まれてくるかなあ。
ルイーズ:間に合うといいわね。
クロエ:はぁーーーーー。ジジイになって何やってんだか。どうせ育てらんないのに子供なんて作っちゃってさ。生まれた子も周りも困るよー? 私を見てなかったのー?
あらら夫婦でいちゃつきはじめちゃった。
クロエ:ダメだこりゃ。
ルイーズの特質を訊いておくことにしました。
「家族志向」ですか。
これあれだな、
こっちから二人目ほしいって言い出したパターンだなこれ。
というか家族志向なら余計にお祭りで義妹に色目使ったりしないでください?
ウォルターが来ました。
ウォルター:なんでうちにこの人が?
ルイーズ:あなたの叔母さんよ? 跡継ぎを探してるんだって。
ウォルター:へえ。それで僕を選んでもらえるわけ?
クロエ:おー話が早いねアンタ。ま、まだ決まったわけじゃないけどね。考えといて?
シンクロする二人。
帰る前にちょっとヴァイオリンをね。
弾いていきました。
クロエ:それじゃ、ちょっとディーン兄ちゃんたちにも相談する。また来るね~ばいばーい。
バージル:おう、俺が生きてるうちに頼むよ?
翌日、ルイーズが遊びに来ました。
なんじゃなんじゃ、こっちはこれから出かけようとしていたんですが。
クロエ:どう? お腹の具合は。
ルイーズ:まあまあね。でも彼が生きてるうちにっていうのは難しいかも。
クロエ:そうなんだ。
あぁ? なんだ?
ファーザーウィンターのクレメントじゃないですか。
クレメント:ホゥホゥホゥ! きみは確かロウ・ケイシーさんの友達だったねぇ!
クロエ:そだよ?
クレメント:最近いい子にしているみたいだから相談しちゃうよ。なんか彼女のこと好きになってしまったみたいでね、どうかな、アタックしても大丈夫そうかな?
クロエ:えっ……。
こんなにガチ困惑したのはサンディーがキャリーにキスした時以来かもしれない。
取り敢えず自分で決めてくれと返しました。
こんなん答えようがないじゃん……。
ルイーズ:どう? お腹触ってみる?
クロエ:いいのー? じゃ遠慮なく。
クロエ:おお……これが母親のお腹……!
ルイーズ:元気そうでしょ?
クロエ:私末っ子だったからさ、一人だけこういうお腹触ったことがないんだよね。
クロエ:え? お義姉ちゃんバイオリン好きなの?
ルイーズ:ええ好きよ? クロエちゃんの曲もよく聴いてるわ。自由な音してるわよね。
クロエ:ほーんとにー!? 嬉しいなーファンじゃん! もしあれだったらまた弾いたげんねー!
さてこちらはアトキンズ家。
クロエ:そういうわけなんだけど、どう? やっぱ一度言った以上兄ちゃんにしといたほうがいい?
ジョイス:もしディーンが継いだら……どうなるんだい?
クロエ:うちで過ごしてもらおっかな。
ジョイス:どう……?
ディーン:こっちは子育てで忙しい。ノウハウも無くて大変なんだ。今回も跡継ぎは譲るよ。
ジョイス:それがいいね、あとほら……ね?
ディーン:ああ、ジェニファーが影響を受けると良くない。
ジョイス:そうそう。
クロエ:誰の影響って?
クロエ:私が居たほうが人手が増えてよくない?
ジョイス:きみ子育てできるのかね。
クロエ:で、できない……。なんもわかんない。
ジョイス:論外だ。面倒を増やしてくれるな。
クロエ:わ、わかっ、た。
クロエ:話纏まったよ。七代目はウォルターで決まり!
バージル:おーそうかあ。お疲れさん。
バージル:ハハハ、影響を受けると良くないか。それに関しては同意するよ。
クロエ:みんな私のことなんだと思ってんの?
バージル:自分勝手なバイオリン弾きだろ?
クロエ:うん、まあ、そうなんだけどさ。
バージル:自己中の自覚あったんだなあ。
クロエ:ウォルター、喜びな。決まったよ。
ウォルター:あ、ほんと? 叔母さんの家もらえるの?
クロエ:一緒に住むことにはなるけどね。
ウォルター:まあいいかそれでも。
クロエ:こっちも準備があるから、ちょっと待たせるけど許してちょーよ。
バージル:ルイーズ、やっぱり俺その子が生まれるまで居てらんないかもしらん。
ルイーズ:わかってる。あとはこっちでなんとかしていくわ。
バージル:大きくなったら伝えてやってくれ、「遅くなってすまんかった」って。
ルイーズ:ええ。
バージル:クロエ、あとのこと頼んだよ。
クロエ:はいはい。
翌朝、バージルは亡くなりました。
さて。
これまで幾度となく、この家をリフォームしたいとぼやいていましたが、
ついにいよいよそのときがやってきました。
初代・アマリリスが自己満足する用とその一族の写真。
これを含め、一度家のものを全て世帯の所持品に仕舞います。
増えたり消えたりを度々繰り返した三階。
もとはダニエルとボウの部屋があった、
どこか待合室のような二階スペース。
ここで、クロエとジョスリンとでロケットを作ったこともありました。
歴代が過ごし、時に愛を育んだり不倫したりした寝室。
人魚も使った浴室。
そして何度もパーティーの会場になった一階。
はじめは天窓があったり、炬燵があったりしたんですよね。
ベルたち三姉妹が大喧嘩をしたのもここ。
ヴィンセントが土足で上がってシェリーに怒られたこともありました。
おびただしい数の自撮り写真が飾られ、
ゲストを驚かせた玄関。
全て、ここでお別れです。
今まで皆を見守ってくれてありがとう。
お疲れ様。
さ、作るか。
まずは、スペースを取るのでテーブルと椅子を用意。
部屋として確保します。
次はそうだなあ、キッチン作りますか。
今回は部屋を分けておきましょう。
反対側に部屋を広げて、
手前側に玄関を伸ばす。
ドアは食い込ませましょうか。
先に広げたほうはリビングの予定でしたが、
パーティー用にしましょうか。
ステレオとダンスフロアを設置。
ソファたちは隣の部屋へ。
二階を作りましょう。
えーっと……
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ウィンデンバーグの片隅に建つ、この一軒家。
ウィロー一族の新たな家です。
白い窓枠と赤の差し色が映えるよう、壁の色は以前より暗めに。
屋内の段差はなくし、代わりに家の土台を数段高くしました。
これでもう、土足で上がっても怒られることはありません。
はじめはダイニングのつもりで作られたものの、
いつしかソファとテレビが置かれ、
どこかせまぜまとしていたリビング。
新しい家では、一つのスペースとして独立。
テレビは大きな壁掛け式になり、
ソファも増えて、
大人数を呼んでもくつろげる空間になりました。
以前はダンスをするにも場所を選んでいましたが……
今はこの通り。
広々とした空間で、
周りを気にせず動けるようになりました。
壁には一族の写真つき。
リビングから折れ曲がる形で、
やっとの思いでスペースを確保したかのようにテーブルが配置されていたダイニング。
今回は初めにここを作ったため、
スペースも広く、
ケーキの火を吹き消しても、屋内で歳を取れるようになりました。
キッチンは別の部屋に分割。
ドアを施錠すれば、
パーティーの料理を作りながらゲストに冷蔵庫を漁られる、
なんてこともなくなるでしょう。
二階への移動は、以前と変わらぬ四角い螺旋階段。
しかし、
今回は壁は使わず、
大きな窓から入る光をいっぱいに浴びられるようにしました。
無理に部屋を作ったため、
どうしても狭くなりがちだった二階の部屋。
初めから部屋を用意したため、
これからは、住人が増えても安心です。
家主が暮らす寝室。
以前は最低限のものが置かれた穏やかな部屋でしたが……
新しい家では更に広く場所を取り、
一族思い出の品々の多くが集まった、
歴史を感じさせる華やかな部屋になりました。
狭かった浴室と脱衣所は……
建築モードの浴室メニューの配置で、
お手洗いも合わせて一つの部屋にまとまりました。
お手洗いに行きたくても、お風呂に入っている人がいて困る。
そんな時は、
一階にあるゲスト用のを使いましょう。
三階への階段を上がり、部屋に入ると……
そこはクロエの作業部屋。
ここだけは、一から作り直しても変わりませんね。
いやあ広々しましたね。
エクササイズをするにも楽ですよ。
んーでもやっぱコヒーテーブルは置かせてもらお。
クロエ:クリスー、ちょっとうち来てみなよー!
えっ、なんできみそっちから来たの?
きみの家は向こう側よ?
クロエ:よく来た。ニュー・ウィロー家へようこそ。
クリス:随分豪華になったねえ。何かあったの?
クロエ:それがさあ、今度跡継ぎを連れてくることにしたのよ。甥っ子のウォルターっていうんだけどね? 前の家は狭くて新しい部屋も作れなかったから、思い切って全部建て直したってワケ。
クリス:なるほどね。
クリス:一瞬「甥」って言うからびっくりしたよ、こないだ話してたようにディーンを連れてくるのかと。
クロエ:嫌だった?
クリス:嫌に決まってるよ、ジョイスが子供を作った相手が隣に越してくるんだよ? 落ち着いて暮らせないよ。
クロエ:ハハハ根に持ってんなあ。
クリス:きみが向こうを応援してたからっていうのもある。
クロエ:すまんねえ知らなかったんだもんねえ。
クレメント:ホゥホゥホゥ! 相談に乗ってくれてありがとう! ケイシーっていい人だねえ、うっとりしちゃったよ! ホゥホゥ!
まじかよ。
ルイーズの子供が生まれたようです。
では、次回は新居お披露目のパーティーをして、
リーヴィス一家を呼んで、
第七部の〆といたしましょう。
お疲れ様でした。
また次回。