Aquaです。
【前回のあらすじ】
ハイデが若者に、ヘリオスは子供になりました。
【主な登場シム】
ウィロー・イヴォン
Yvonne Willow
願望:ビーチライフ
特質:海の子 音楽好き クリエイティブ
ウィロー十代目。
母親として上手くやれてるかというとあんまり……(いつものウィロー家)
オケリー・アーヴァイン
Irvine O'Kelle
特質:冒険好き 一匹狼 クリエイティブ
好きな活動:テレビゲーム
マヌケ。
ついにイヴォンと結婚します。
ようやくの結婚式
ヒースが宿題をやっています。
ものすごい勢いで。
アーヴァイン:いいぞ、よく頑張ってるなあ。その調子だ。
ヒース:っし次!!
アーヴァイン:お前ハイデがいなくなってからなんか元気いいな。
イヴォン:今日ももう宿題終わったの?
ヒース:ああ。父ちゃんの助けもあったけどな。
イヴォン:偉いじゃあん!
ヒース:だろ? もっと褒めてくれよ。な?
イヴォン:いいよ、いっぱい褒めたげる。
ヒースのささやかな成長についてはここらで良いでしょう。
本題行きます。
ようやく、イヴォンとアーヴァインの結婚式ができます。
ゲストは、子供たちとアシュリー、
テッド、
そしてテッドの妻、ゾーイ。
ジムで会ったことが何度かあります。
もともと彼女はイームズ家最後の一人でした。
ここで、度々話題になるそのイームズ家についてご紹介。
イームズ家というのは、ついこないだゾーイが結婚するまで、
現存する中ではウィロー家、エリントン家についで三番目に古い家でした。
血筋として見ると、マリーから続くウィロー一族、シェリーのシーガー系、ヴィンセントからのマクルーハン系、アメリアが嫁入りしたエリントン一族についで五番目です。(ナンズ一族の終焉と入れ替わるように枝を伸ばしたこれら氏族を五大氏族と呼んでいます)
これは初代のイームズ・コリーン(◎)を起点とした系図です。
赤線がコリーンの血筋、青線がウハ・パカアの血筋、紫線がその両方です。
家としては既に消滅しましたが、
コリーンの血は、ゾーイだけでなく、
エリントン家を介して今のウィロー家にも受け継がれているのです。
つまりイヴォンとゾーイには、共通の高祖母がいて、
更にこれはアシュリーも同様なので、
五大氏族のうち三つの氏族にコリーンの血が流れているということになります。
こんなに大事ならほんのちょっと家に来ただけだからって第五部で出番カットするんじゃあなかったよ。
コリーン友達だったんですよサンディーの。
こちらは我らがパカアを軸とした系図です。
御存知の通り私と彼がやらかしちまったため(まるで私とパカアがウフったみたいな言い方やめろ)、
パカアの子孫は、三女ベルから続くウィロー一族、次女ブリタニーから続くモロニー系の二つの大きな血筋に分かれました。後者は次の代以降シーガー系とマクルーハン系に更に分かれます。
今まで交流はあれど互いに混ざることが無かったこの二つの血筋。
それが、イヴォンとアーヴァインの間にハイデが生まれることで、
実に七~八世代ぶりに合流を果たしたのです。
一方、テッドはゾーイと結婚し、
結果、パカアの子孫であるオケリー兄弟は、
どちらもがコリーンの子孫を妻にしました。
ウィロー一族、マクルーハン系、イームズ一族。
これら三氏族はエリントン一族を媒介に結び付けられ、
今その出身者全員がこうしてこの場に集ったのです。
要はですね……
今回の結婚式の面子、めっちゃ豪華。
ってことです。こう見えて。
ま、エリントン家は今やウィロー一族の一庶流になっちまいましたし、
イームズ家もマクルーハン系に吸収されてもう無いんすけどね。
ところで、ここまでの説明で一つ、ほとんど触れられていない五大氏族がありますね。
パカア系図のあの部分……
そう、シェリーのシーガー系。
ここだけ未だにどの五大氏族とも合流がなっていないのです。
一度マクルーハン系と結婚したことはありましたし、
ウィロー一族と合流しかけたことはありましたが、
前者は子供がおらず、後者は結婚に至らず、どちらも合流失敗。
ここまで来たら……いつかは……
閑話休題。
であの、ついさっきアーヴァインが感電してぼんやりしているので、
少し休ませてから式を行います。
テレビがね、壊れたの。
この間にゲストに挨拶して周ります。
イヴォン:ちゃんと話すのははじめてだよね? 来てくれてありがとう。
ゾーイ:きみら二人は友達はいないのか? 身内ばかりじゃないか。
イヴォン:でもほら、身内がこんなに集まるのなんてはじめてだから。
実は彼女も意地悪なんだそうで。
兄はクリエイティブ夫婦、弟は意地悪夫婦ですか……。
ヒース:ガキンチョがいっちょ前にカウンターに座んなよ。
アシュリー:またはじまった……
ハイデ:こらヒース。弟をいじめるんじゃない。
じゃ、アーヴァインも起きたことですし、式やっちゃいましょう。
ハイデ:ヒィーース!! 座れ!
ヒース:かってるよぉうるせえなあいちいち。
ハイデ:静かに。
テッド:俺さあ、兄ちゃんがさっさとよそ行っちまったせいで大変だったんだよ。だから今でも喜べねえ。
ゾーイ:いいだろ別に。思春期に親死んでからずっと一人だったのに比べれば。
テッド:俺もお袋は子供の頃に――
アシュリー:ね、その話後にできない?
もう何遍ここで結婚式やったかわかんねえ。
まあいいです、二人共おめでとう。
※二回しかやってなかった。
あれぇ!?
いつの間にこっちに移動してんだアシュリー!?
ヒース:なんだよ。
ハイデ:フフ、なんでもないよ。
ヒース:閉口してんだよ親のこんなとこ見せつけられてよ。
ハイデ:目を閉じていれば良かったじゃないか。
ヒース:どうせ行儀が悪いっつうだろ?
ハイデ:よくご存知で。
ヘリオス:はーあ。もういいよね。おしまいおしまい。
イヴォン:ふー! 幸せ。
アーヴァイン:終わったぞ。
テッド:終わったぞじゃねえよ雰囲気もへったくれもねえ。
ゾーイ:さっさとケーキ入刀しろー。
ヒース:腹減ってきたなあ。
アシュリー:もちょっと厳かにできないのかねえ。
ハイデ:小っ恥ずかしいんですよみんな。ね、ヘリオス。
ヘリオス:ほぇ? なんの話?
はいケーキ入刀も完了。
いちゃいちゃしやがってよ。
別にいいだろ結婚式なんだからよ。
なんであんときのテンションに戻ってんだよ。
小っ恥ずかしいんだよどうせ。
ヒース:あったけえなあ。そいやさっき雪降ってたなあ。
こら。
何してんだお前。
ヒース:おいつまんねーからってそれやめろ。姉ちゃんに怒られんぞクソガキ。
ヘリオス:あぅ……ごめんなさい……
ヒース:片付けとけよ。黙っててやっから。
おやピアノ弾いてんですか。
久しぶりですねえ。いつ以来?
ゾーイ:あれ、やめちまうの?
イヴォン:なんか恥ずかしい。もうちょっと練習してくればよかった。
ゾーイ:できないことはやるもんじゃないよ。
イヴォン:そうだね……
そういや昔にも、
弾けもしないのに自分の結婚式でギターを披露してみんなをピリつかせていた人がいましたね……
ハイデ:僕はいいと思うよ。
イヴォン:ありがと。良い子だね。
ハイデ:まあね。
雨降ってきました。
珍しい。
テッド:まあ、なんだ、結婚おめでとうな。
アーヴァイン:祝ってくれんのか嬉しいなあ。
テッド:今だからな。あんときだったらぜってー来なかった。
ゾーイ:しょっちゅうジムで見ていたけど……効率が悪いよきみのトレーニングは。
イヴォン:え。
ゾーイ:その証拠にいつもすぐ疲れてるだろ?
イヴォン:まあ確かに……なんで分かったの?
ゾーイ:見れば分かる。まあでも自分で考えてみなよ。
イヴォン:教えてくれないんだ。
いやオイオイオイサービス係、
あんた幾つケーキ作ってんのよ。
特にウェディング用飾りつきを二つは何考えてんだよ。
どうやったら二ホール切る状況になんのよ。
ハイデのジョークが滑ったようです。
この子ねえ……いっつもそうなんですよ……。
自信満々にジョークを言うのはいいんですが、
とにかく下手なんすよ。
生真面目なシムの特徴なんでしょうか。
ヘリオス:ねえ、結局今日はなんの日だったの?
イヴォン:へ? s、さあ……なんでしょうね。
ヒース:結婚式だろ? 二人の。
イヴォン:いやまそうだけど。
ヘリオス:結婚してなかったの?
イヴォン:ん、んまあ、その、えっと、式だけやってなかったのよ。そう。
ヒース:そういうことにしてやるよ。
イヴォン:う。
結婚式が終わりました。
今までで一番ゆるかったんじゃないでしょうか。
まあ、こういうのもなかなか良いものですよね。
アーヴァイン:起きろー。みんな帰ったぞ。
イヴォン:んんにゃむ……
イヴォン:アーヴァイン。私今すっごい楽しい夢見てたよ。
アーヴァイン:夢じゃねんだなこれが。帰るぞ。
イヴォン:ん。
アーヴァイン:もう冬だなあ。
イヴォン:ねー。時間の流れって早い。
アーヴァイン:今度コモレビ山でも行ってみるか?
イヴォン:えー山より海がいいなあ。スラニとか。
アーヴァイン:いくら南国だっつっても無理あるだろ冬のスラニは……
イヴォン:そっかなあ。
二人は式場を後にしました。
良い結婚式になりましたかね。
さて、おめでたいところですが、
アシュリーを見れば分かるように、イヴォンもシニアになる頃です。
そうなると第十部も終わりですね。
そろそろ次に移る準備をしておきましょ――
う……
フローラ:二人か。命拾いしたな、フクの娘……
ヴォァッ
では今回はここまで。
またお会いしましょう。
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