Aquaです。
【前回のあらすじ】
イヴォンがようやく結婚しました。
【主な登場シム】
ウィロー・イヴォン
Yvonne Willow
願望:ビーチライフ
特質:海の子 音楽好き クリエイティブ
ウィロー十代目。
母親として上手くやれてるかというとあんまり……(いつものウィロー家)
エリントン・ハイデ
Heide Ellington
特質:本の虫 生真面目 自信家
イヴォンの娘。
割と大人しいほうでした。
オケリー・アーヴァイン
Irvine O'Kelle
特質:冒険好き 一匹狼 クリエイティブ
好きな活動:テレビゲーム
マヌケ。
やっとイヴォンの夫になりました。
ウィロー・ヒース
Heath Willow
特質:ベジタリアン 意地悪 アクティブ
ハイデの弟。
もう若者になりました。
終わらすぞ第十部
あれ?
イヴォン、いつの間にこんなもん描いてたんですか?
やっぱイヴォンはギターが似合うなあ。
歌も前よりはまあまあ上手くなりました。
そろそろ家族以外の人に披露しても良いかもなあ。
ただもう同世代では相手がいないんですよねえ。
アシュリーは先日“謎の死”を遂げてしまいましたので。
テッドやゾーイにはあまり近寄りたくありませんし。
鍛えすぎだろゾーイお前……
カフェに来ました。
そういや、アーヴァインと付き合い始めたのはこの場所でしたね。
我々にはおなじみの場所でギターを弾いてみましょう。
誰かさんのように色んな人に聴いてもらえるかもしれません。
んだその怪しい表情。
おや、アンガスではありませんか。
チップ払ってくれました。
今でもギター上手かったりするんでしょうか。
イヴォン:前に教えてもらったようにやってみてるんだけど、どうかな?
アンガス:俺なんか教えましたっけ。
イヴォン:ほら、ギターのコツ。
アンガス:あー。んなこともあったかもすねえ。俺にはどうとも言えないすよ、こんだけ時間たってっと。
イヴォン:それもそっか……
あんときは恋人すらいませんでしたからね。
もう子供二人が成人してます。
アンガス:でもありがたいすねえ。ちゃんと覚えてもらってて。
イヴォン:やっぱり音楽っていいよ。子育ての合間でも楽しめるし。
アンガス:子育てすかあ。俺はそういうのとは縁ないすねえ。
イヴォン:かなり大変だよ。
ホントだよどれだけ吼えたと思ってんだ私が。私が。
ジムでハイデに会いました。
ハイデ:やあお母さん、もう元気になった?
イヴォン:元気元気。大丈夫だよ。
ハイデ:それはよかった。ところでうちのことだけどさ、そろそろ十一代目を決める頃じゃない?
イヴォン:あー。それね。
イヴォン:ほんとはハイデに決めてもらおうと思ってたんだけど――
ハイデ:そりゃあだめだよ。公平性がないし、一番上っていっても、もう他家の人間だからね。
イヴォン:そうだよねえ。ちなみに今はね、いっそハイデに戻ってきてもらうっていうのもアリかなって思ってる。
ハイデ:それは……
イヴォン:もしそうなったら、あなたの家には代わりにヘリオスを行かせようと思ってる。ヒースでもいいとは思うんだけどね。あの子最近ちゃんとやるようになったから。
ハイデ:いつも通りだと思うけど……
イヴォン:ハイデがいないからちゃんとやってるんだよ。一応弟なりに思うところはあるみたいね。
ハイデ:そうなんだ……ごめん、僕どうしても姉目線で見ちゃうから……
イヴォン:いいのいいの。そういうもんでしょ姉弟って。
ハイデ:ところでお母さんは若いね。
イヴォン:アシュリーと比べて言ってる? ったり前よーあなたたち三人も産んでるんだからさあ。
ハイデ:それって若さと関係あるの?
イヴォン:あるよ。産めば産むほど長生きできるんだって。昔ママ友にそういうやつがいたんだ。
ハイデ:へえ……
とはいえ、長生きすると知り合いがどんどんいなくなるという欠点もあります。
かつてのブリタニーのような外交的なシムやどこぞの誰かのような一匹狼ならともかく、
どちらでもないタイプのシムは、こういう時寂しい立場になってしまうんですよ。
三階から頓珍漢な音が聞こえると思ったら、
なにやってんですかあんた。
ギイイィィィ
イヴォン:あらアーヴァイン、珍しいじゃんバイオリンなんて。
アーヴァイン:ど、どうだ、僕の腕前は?
ギエエェエエェエエ
イヴォン:え、何? なんて言った?
ギョォォオオオェエ
流石にイラついてきた模様。
そんならとイヴォンもギターを取り出しました。
アーヴァインの邪魔にならないよう一階で。
ヒース:母ちゃんうめえな。ギター。
イヴォン:歌は?
ヒース:ヘタクソ。
イヴォン:もう。
さて、イヴォンとヘリオスの誕生日がやってきました。
年を取りましょう。
んなにしてんだおめぇ。
ヘリオスが帰ってきましたよ。
お祝いしましょう。
まずはイヴォンから。
誰もまともに祝ってくれねェ……
はぁーい白髪のおばちゃんになりましたー。
さあ次はきみだヘリオス。
早く年を取ってくれ、
もうその高くてキンキンしたうるさい声を聞きたくないんだ。
こっちはみんな祝ってくれるんだな。
ハイデとヒースがおんなじ動きしてるのがちょっとおもしろい。
はい、ヘリオスがティーンになりました。
願望は「最高に幸せな家族」、
新たな特質は「忠実」です。
きみは……あれだね、
ひいおばあちゃんによく似ているかもしれませんね。
今になってフクシアとイヴォンの顔に潜んでいたエルミニアの悪人面が浮き出てきたといいますか。
でも別に今のところ悪い子ではないのよ?
きみら並ぶとなんかヤだな。
イヴォン:じゃ、私も老人扱いされる年になったことだし、そろそろうちを誰に継がせるか決めてしまおうか。ハイデも入れて考えよう。
ヒース:えぇー、よそ行ったのにかよ。
イヴォン:まあまあ。きょうだいで一番上の子なのは代わりないんだから。……じゃあまず、みんなこれからどうするか考えてる?
ヒース:俺は独り立ちしてえなあ。やっぱ姉ちゃんが近くに住んでっと嫌でさ。
イヴォン:オーケーオーケー。二人は?
ヘリオス:どうとかなんて考えたこと無いよ……まだ高校生なったばっかりだよ?
イヴォン:それもそうか。ハイデは?
ハイデ:ヒースが独り立ちするっていうなら、僕もどこかへ行こうかな。
ヒース:なんだ、俺を監視してたのか?
ハイデ:ヘリオスに何を吹き込むか知れたものじゃなかったからね。
イヴォン:アーヴァインの意見は?
アーヴァイン:あー? 僕はなんでもいいよ。ヒースが独り立ちするってんなら応援するしな。
イヴォン:そっか……
イヴォン:じゃあ、お母さんの結論。ハイデ、十一代目にはあなたがなりなさい。
ハイデ:えぇ。結局そうなるの?
イヴォン:うん。ただし、継ぐのは家名だけ。この場所の管理はいずれヘリオスにさせるつもり。
ハイデ:うん? てことは僕は一人暮らしを続けるってこと?
イヴォン:そうだよ。でもどこにいてもあなたが当主ってことに変わりはないから、戻ってきてもいい。あなたのいる場所が、ウィロー家なんだよ。
ハイデ:なるほど。
イヴォン:で、代わりにだ、エリントンの家はヒースに継がせる。要はハイデとヒースで交代ってことだね。
ハイデ:ちょっとちょっとちょっと待って。僕は承服しないよ。ヒースは歴史ある家を継ぐには問題が……
ヒース:あー?
イヴォン:いいや、もうそんなんじゃないよ、ヒースはね。ハイデだってこの子の独り立ち自体は応援するでしょ?
ハイデ:まあ……あまり明るい理由ではないけど……
イヴォン:だったらさ、ここはいっそ気前よく今の家を譲ってあげようよ。どうヒース、それでいい?
ヒース:いいよ。姉ちゃんもちょっとは安心しなよ、俺を何歳だと思ってんだ。
ハイデ:……。じゃあこれだけは忘れないでよヒース。何か悪い知らせでエリントンの名が出てみな、僕は「先代」としてお前に介入する。
ヒース:おうわかったよ。どうせ無駄に身構えて疲れきるのがオチだろうけどな。
イヴォン:で、ヘリオスはさっき言った通り、高校を出たらここを管理しなさいね。
ヘリオス:いいけど……なんで僕なの?
イヴォン:あなたはハイデとヒースどっちとも仲が良いからね。もし二人が派手に喧嘩したとしても、「実家」って強い武器があれば間に立てるでしょ? まあ、本当は三人仲良くしていてくれるのが一番いいんだけど。
イヴォン:どう? 誰か異存ある?
ヒース:ねえな。
ヘリオス:よくわかんないけど僕もない。
ハイデ:ヒースのことは信じるしかないか。まあいいよ。
アーヴァイン:ぼかなんでもいいや。
イヴォン:じゃあ決まり! ハイデとヒースは準備しておいて。
アーヴァイン:……おいヘリオス、お前なんでケーキまた一つとってんだ? まだ一皿め残ってるだろ。
ヘリオス:え……? あ、ほんとだ。まだある。
ハイデ:大丈夫?
やっぱマヌケの息子はマヌケなんだな。
ヘリオス:なあんかさあ、うちにいるとやたら「マヌケ」って声が聞こえてこない?
ヒース:そうかあ? あーでもなんか分かるかもしれねえ。
ヘリオス:いやな幻聴だ。早く収まってくんないかな。
ヒース:除霊とか頼んでみっか?
ヘリオス:兄ちゃんそんなん信じてるんだ!? 意外だなあ。
ヒース:できることはなんだってやるのが俺のポリシーだ。
ヘリオス:そんなんはじめて聞いたよ。
ヒース:今でっちあげたからな。
長々引っ張ってきた問題はこれで解決。
イヴォンはギターを取り出し、ひとり歌うのでした。
じゃ、willowシリーズ第十部はこれで終わりといたしましょう。
ハイデを産んでからイヴォンの影は薄くなってしまいましたが、
一方ウィロー一族を次に繋げるという点では、彼女は大いに頑張ったと思います。
ここから先は子供たちに任せてやってくださいな。
さあて、次はどこへ行こうかな。
また次回。
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