Aquaです。
今回は少し長くなったので、少々強引に二回分に分割しました。
そのため終わり方が中途半端になっていますが、お許し戴きたい。
【前回のあらすじ】
クロエは成績回復、ジェラルドは孤児を引き取ったそうです。
【主な登場シム】
ローズ・ジョスリン
Jocelyn Rose
願望:群れのリーダー
特質:アウトドア好き ナルシスト せっかち
ウィロー五代目。
ナルシストその1。
ウィロー・クロエ
Chloé Willow
願望:パーティー好き
特質:クリエイティブ ナルシスト
ジョスリンの妹、ウィロー六代目候補。
ナルシストその2。
ウィローの遺産
クロエ:このタコス美味しい! おじちゃんが作ったやつかな。
ジョスリン:はあぁ……。このマグロがもう一尾あればなあ……。旨いタコスに出来たのになあ。
ジョスリン:ん~むむ……やっぱバスじゃいまいち味良くならねえな。
ジョスリン:まあ食えなくはねえんだが。
ジョスリンはギークコンにやってきました。
カラオケの前で誰かと話しています。
このシムは?
ジョスリン:ようジューン。久しぶりだな。
ジューン:あんたまだ死んでなかったんだね。
彼女の名前はメリル・ジューン。
メリル・ルイサの娘にして、ビョルグソン・ビョルン最後の子孫。
そしてジョスリンと同じ日に誕生したシムです。
もうあの辺とは関わらなさそうだなと思っていましたが、また出てきましたか。
付き合いの長い家だこと。
ジョスリン:お前キレやすいのは直ったのか?
ジューン:そういうあんたは直せたの?
ジョスリン:ん~。厳しいこと言うな。まあ……この歳になると色んなもんがどうでもよくなるからな。すぐキレるのはなくなった。
ジューン:そ。良かったじゃん? そっちは直せて。
ジョスリン:おっとすまねえ。
彼女もせっかちなんだそうです。
同じ日に生まれて特質まで似ているとは、何かの縁を感じますね。
ジョスリン:おう。ロケット作りか。ヘヘ。クロエの特別課題でやったやつだ。
ジュボオオォォォ
カァン! カァン! カァン!
シュボ……
ジョスリン:あれ。出なくなっちまった。ガス欠か……?
ジョスリン:あぁん……? いやまだあるっぽいな。
カラカラカラ
♪テェンテレ レレレレ レレレレレレレ
ジョスリン:んぉ……。出が悪くなっちまったのk――
ボオオッ――
/|________ _ _
‹ To Be Continued || /ᐱ\ |
\| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄
♪デイーンデンデッwww デッwww デッwww デッデデーンwww
♪デーンデンデッwww デッデデーンwww デレレレレレレ
クロエは「感情を音にする」ができるようになったようです。
順当に上手くなっていってますね。
まあ今はそんな音にするほどの感情もないわけですが。
深夜、突然ジューンが亡くなりました。
怒りのあまり発火してしまったようです。
いやまさか初めて登場して即日そうなるだなんて思わないじゃん。
しかもなんか同じタイミングで憤死した人いるし。
その表現の違いは何。
まあ経緯はともかく、
これを以ってビョルグソンの血は完全に途絶えることになりました。
第一回以来四代に渡り何らかの形でウィロー家と関わりを持ったお隣さんでしたが、
それもここまでのようです。
お疲れ様でした。
まさかこんなくだらない終わり方をするとはな。
そして、ディーンが若者に成長したとのこと。
誕生祝いに、彼を呼ぶことにしました。
ディーン:パパ……!
ジョスリン:よく来たな。卒業おめでとう。
ディーン:ありがとうパパ……!!
ジョスリン:悪かったなあディーン。寂しい思いさせて。
ディーン:そうだよ寂しかったよ。いや僕も大変だったけど、ママがさあ。
ジョスリン:あー……。まそうだろうなあ。
ディーン:仕事行かない家事もしないちょっと目を離すと死のうとするで、元気出るまで必死で面倒見てやったんだ。少しは褒めてほしいよ。
ジョスリン:ありがとうなあ。しんどかったんじゃないか? 父さんはもう何日かしたら帰っから、そしたら今まで居なかった分までお前たちと向き合うつもりだよ。
ディーン:いや僕はいいよ。むしろ楽にしてほしい。
ジョスリン:そうか。
そんなディーンは天才になったようです。
よほど苦労したとみえる。
クロエが同級生を連れて帰ってきました。
名前はロウ・ケイシー。
ほう、母親が出産を繰り返すことで若さを保っていることで有名な、例の七人兄弟の家の。
四番目の子だそうです。
特質は意地悪。
なんかウィロー家の人ってやたら意地悪だの被害妄想だの盗み癖だのとつるんでない?
気の所為?
ケイシー:うぃ。
クロエ:ちょっと何すんのwww
ケイシー:うぃうぃwww
クロエ:だちょやめってwww
ケイシー:ハッハッハッハ。あーくだらなwww
クロエ:もう変なやつ。
ケイシー:アタシよりよっぽど変なやつには言われたかないよwww ハハwww
ケイシー:BOO!
クロエ:うぉあっ!?
ケイシー:うぉあだってウケるwww
意地悪というか悪戯好きって感じですか?
さっきからちょっかい出したり脅かしたりしてますが。
おーいおいおい二階から変な音がすると思ったらお前何やってんだおいおいおい。
クロエ:あれ。ディーン兄ちゃん。元気?
ディーン:まあね。そっちは。
クロエ:ンもう元気元気! 元気すぎて日に日に可愛くなっちゃって困ってんのよ~。
ディーン:よかったね。羨ましいよ幸せそうで。
クロエ:?
クロエ:そうだ、兄ちゃんにさ、プレゼントあるんだ。
ディーン:え? 何?
クロエ:ちょっと待ってて。
ディーン:待つのか……。ちょっとこの後うちに届くものがあってさ、早く開けたいからもう帰るつもりだったんだ。
クロエ:いやもうほんとちょっとだから!
クロエ:あった。これだね。
ジョスリン:おークロエ。そいやその絵さ、ディーンが欲しがってたんだよ。どうする、あいつにやるか?
クロエ:うん。あげよあげよ。
ディーン:もう帰るんだけど。
クロエ:いいからいいから! はいこれプレゼント。
ディーン:えっ。もしかしてこれってあの……!
クロエ:そうそう兄ちゃんが欲しがってたやつ。私はいらないからあげる。
ディーン:嬉しいなあ! ありが――
クロエ:あ、もう用済んだから。帰っていいよ。はい。じゃね。バイバイ。
ディーン:……。
ケイシーはフィットネスが嫌いなんだそうです。
クロエもそうなの。
仲良くなれそうですね。
ディーンが帰ってから暫く、
クラーラが遊びに来ていました。
これといって何かあったわけではないんですが、
まあこの二人のこういうところ久しぶりに見たなあって。
なんとクロエが二度目のバニー優等賞を獲ったようです。
全員の前で表彰してやりましょうよ。
きっと大喜びしますよ。
ジョスリンはウィンデンバーグの古いエリア、オールド・プラッツにやってきました。
最近、ここの近くにバージルが引っ越してきたんですよ。
それにあたり姓を地名にちなみ「プラッツ」に変えさせました。
「ウィロー何々」ばかりではいずれ混乱しますから。
ジョスリン:ははん。ちょろいものだ。
もうすっかり釣りが上手くなりましたねきみは。
またマグロとか釣れたりしないかなあ。
ジョスリン:や、やべえ……もうムリだ……!
ジョスリン:ば、バージル……! 助けてくれ!!
バージル:あぁーーぇ?
ジョスリン:便所借りるぞ、ほら行った行った。
バージル:お、おう。
バージルの家は図書館のすぐ近くにあります。
本の虫ですからね、良いところ選んだんじゃあないですか?
ナイスですよMCCC。
ジョスリン:いいとこだけどよお、なんか暗かねえか?
バージル:俺は満足してる。余計な光が入らないから本を読むにはぴったりなんだ。それに普段は外にいるからな。
ジョスリン:あそ。
なんかおばあちゃんの家を思い出す暗さですね。
あれはマジに暗かった。
バージル:そういえば兄貴、もうすぐクロエの誕生日じゃないか?
ジョスリン:ああ。あいつの成長を見届けたら、俺はクラーのとこに帰るつもりだ。
バージル:あの家になんか残していかなくてだいじょぶ?
ジョスリン:え?
バージル:だってさあ、兄貴だって中継ぎとはいえ立派な五代目だろ? なんか残さないとウィローの子孫たちに「五代目って誰?」って思われるだろ?
ジョスリン:別よくね?
バージル:よく考えな、あの家にはまずご初代様アママリスの写真があるね? おびただしい数の。
ジョスリン:ああ。
バージル:次に二代目ブバリアの絵が飾られてるね?
ジョスリン:ああ。
バージル:で四代目のキャリー叔母さんの登山トロフィーが飾られてるよね?
ジョスリン:ああ。……ああ。
バージル:気づいたか。あすこには三代目……つまり俺たちのばあさんの記録が何もない。
ジョスリン:「ベル」って名前の人だな。ブリタニー大伯母さんが教えてくれた。おかしな話だよ、自分のばあさんが何をしたのかも、どんな名前だったのかすらもわからねえなんて。
バージル:だろ? だからさ、ほんのちょっとでもいいから兄貴も何か残すべきだと思うんだ。
ジョスリン:そうだなあ……。ありがとな、考えとくよ。
バージル:おお。
今回はここでおしまいです。
彼らからするとベルは何も残していないように思えますけど、
でもね、実はね、
あの子は生きる上で最も大切なものを歴代の中で一番多く子孫に残しているんです。
なんだと思います?
金ですよ。
次回に続きます。