Aquaです。
【前回のあらすじ】
友達いないとしんどいよね。
【主な登場シム】
フィッツモーリス・ジェイニー
Janie FitzMaurice
願望:最高に幸せな家族
特質:怠け者 アウトドア好き
ウィロー九代目。
またしても独りになってしまいました。
ドラモンド=ウィロー・フローラ
Flora Willow-Drummond
願望:マスター・ヴァンパイア
特質:一匹狼 悪人 完璧主義者
ウィロー八代目。
休眠中。
リーヴィス・フクシア
Fuchsia Lieavis
特質:オタク 被害妄想 物質主義
職業:科学者
ジェイニー義母・フローラの妹。
今では二児の母です。
不和と怪異
今日も一人で帰ってきましたね?
しょうがないですねえ明日の愛の日どう過ごすつもりです?
ジェイニー:え、家にいる……めんどくさいし……
そ。
ご覧の通り一日中雨でしたのでこの日は何も起こらず。
明けて愛の日を迎えました。
せめて学校ではなんかしよう? ね?
わーおやっぱり学校でこういうのありますよね。
どうします?
笑いと心、どちらをカードに込めるべきでしょうか。
ジェイニー:失敗したときを考える。
ふむふむ。
ジェイニー:笑いは滑ったら恥ずかしいから心を込める。
なるほど。
大丈夫ですか?
何書けば良いとかわかります?
ジェイニー:多分……。
じゃあ心でいきましょう。
おー成功したようです!
よかったよかった!
誕生日前に一つ、良いことしましたね!
でなんで帰ったら爆発寸前なんだよそれで。
良いことあったんじゃないの~??
ジェイニー:AAaagghh!! もっと……なんで……ァッ!!
成功者ゆえのいじめでも受けたんですかね?
いやでもそういうのは淘汰されたみたいな文章だったろうし多分違うなあ。
皆に名前を囁かれるのに当の本人は相変わらず誰とも関われなかったのにムカついたとか?
そういうことなら私もある。
あれ純粋に悔しくて腹立つんだよな。
で?
愛の日の残りは何して過ごすんですか?
ジェイニー:なにもしない。この世に愛なんてものはない。
荒んでんなあ。
ジェイニー:どうせ明日の誕生日も誰も祝ってくれない。お義母さんは来てくれない。
そうなんですよ明日は早くもこの子の誕生日なんですよね。
ねえフローラも流石に祝ってやりましょうよ。
フローラ:うーん……。そろそろもういいか。
ガアアァァァァ……
フローラ:おかえりジェイニー。
ジェイニー:え?
ジェイニー:お義母さん!! どこ行ってたの!!
フローラ:お前毛量多いね……少しぐらい整えなさいよ。
ジェイニー:私寂しかったんだよ?
フローラ:そう。友達とかいなかったの?
ジェイニー:いないよできないし!!
フローラ:そう。どうりでこないだは味が――いや、メンタルには気をつけなさいね? 心、体、それから社会的に良好な状態を「健康」っていうんだからね。
ジェイニー:お義母さんがいなかったから辛かったんだけど……
フローラ:そう。じゃあもう大丈夫だね。
フローラ:何?
ジェイニー:なんか……寂しいなって。
フローラ:私がいるのに?
ジェイニー:うん。
フローラ:変なの。
さてとフローラ、
改めていいますが、明日はジェイニーの誕生日ですよ。
ケーキの一つでも作ってやんなさいよ。
フローラ:私が作るの?
他に誰がやるっていうのよ。
フローラ:グッチャグチャになっても文句いうんじゃないよ?
まだ引きずってんのかあの失敗続きの日々を。
フローラ:やめろ言わないで。
びちゃびちゃびちゃびちゃ
フローラ:うわっ……ちょ、跳ねる……
んで「完璧主義者」だなんて不器用の対極みたいなシムがこんな不器用なことしてんですか。
そうそう混ぜるときは片手を添えて。
ジェイニー:で結局……どこ行ってたの?
フローラ:ずっと家にいたけど。
ジェイニー:うそ! 呼んでも来なかったじゃん!!
フローラは愛の日には全く興味がないようです。
悪人&一匹狼だとこうなるのね……って前にも書いた気がするぞ?
ジェイニー:結局……本読んでばっかり。私のこと大事じゃないんだ。
いやあ結構大事にしてると思いますよ?
フローラ:家畜としてね。
ガヴ。
フローラ:ッスーうぅあ!! やっぱりお前髪多い! ちゃんと整えなさいよもう大人になるんだから。
翌朝。
ジェイニー:全然起きてこない……。ていうか、そういえば一緒にごはん食べたことないかも。
あーそれはそうっすね。
そればっかりはしょうがない。
ジェイニー:……なんかムカつくかも。
さて誕生日を祝いましょう。
今回はフクシアの家で簡単なパーティーを行うことにしました。
え嘘やん誰このチビスケども……。
双子だったらもうとっくに子供に成長してお外歩いてますよ?
誰これ……。
てか声気持ち悪……。
「あ゛あ゛ーーっ」は何処行ったんですか、
あの耳を劈くような「私!! 赤ちゃん!! です!!」みたいな声は。
明らかにこれ人の声じゃんか……いや人なんだけどさ伝われ。
怪異には怪異をぶつけるのみ。
フローラにこいつらと会話をさせてみましょう。
何が起こるか。
えぇ……会話アイコンは子供になってる……こわ……
これ迂闊に破壊しちゃいけないパターンだなあ。
ちょっとMCCCで子供たち呼び出してみましょうか。
いたいた。
まずは今フローラが話していることになっているほう、
イヴォンを呼び出します。
現れました。イヴォンです。
次に再びチビのほうを見てみましょうか。
消えてる……。
やっぱあれイヴォンだったんだ……。
同様に、アシュリーも呼び出しておきますね。
空っぽになったゆりかごは破壊しておきましょう。
フクシア:あ、そうなん。良かったじゃん会えて。
ジェイニー:でも、なんか嬉しくないっていうか。
フクシア:そういうもん? オカン帰ってくるっていったら普通嬉し……あーうちもあんま嬉しくないかも。
あんた結構放置されてたもんね。
じゃあもう早速ロウソク吹き消しましょうか。
フゥーーーーーッ!!
はぁい。
ジェイニーが若者になりました。
新たな特質は「せっかち」です。
……先祖返り?
イライジャ:やあ誕生日おめでとう。フクシアから聞いていたけど大丈夫かい。
ジェイニー:んん……まあ、多分。
イライジャ:何かあったら僕らに言ってくれ。力になるよ。ね?
フクシア:そうそう。
フローラ:(勝手に他所に居場所なんか作って……。怠け者だと思って侮っていた……)
フクシア:お姉はさあ何考えてんの?? 自分が産んでないから自覚ないかもしらんけど、ジェイニーは今やお姉の娘だかんね? ほっぽり出して許されるもんじゃないから。反省しな。
イライジャ:病院のこともだ。人の命預かる身でなんだあれは。代わりがいたからいいものの。
フローラ:…………フン。
フクシア:なにさ。
フローラ:殺してやりたいほどムカつくから何か言い返したいけど、悔しいことに何も言えない。
フクシア:何顔真っ赤にしてんの? そんなに嫌なことでもあった??
フローラ:別に。
フクシア:なんか変わったねお姉ねえ。そんな顔したのはじめて見たかも。
フローラ:黙れ。お前の説教は受けない。
フクシア:いやどしたんホント。昔は良い子ちゃんだったのに。
フローラ:フクこそ堂々として。少し前まで怯えてばかりだったのに。変わったね。
フクシア:これが“親”だよ。
フクシア:コラお姉どこ行くー!
フローラ:答える必要はない。
イライジャ:ジェイニー、本人の前で言うのもあれだが、嫌なら泊まってっていいよ?
フローラ:私の子のことに口を挟むか。
フクシア:いやお前の子ちゃうやん。
どっちだよ。
ジェイニー:はあ。お義母さんどうしたんだろ。
フクシア:うちが知りたい。狐にでも憑かれたんかな。
ジェイニー:さあ……
フクシア:ダンナも言ってたけど、帰りたくなかったら言いなね。泊めたげるから。
ジェイニー:いや、今日は帰る。
一足先にフローラは帰宅しました。
フローラ:フクにあんなに言われるなんて……不甲斐ない。
フローラはヴァトーレ邸にやってきました。
今回はリリスはちゃんと居るようですね。
あらなかなか良いお家。
フローラ:ご無沙汰してます。
リリス:そんなに経ったか?
フローラ:娘も高校出ましたし。
リリス:アンタ娘とかいたっけえ。
フローラ:ああそこから話さなきゃだめ。
リリス:だめだなあ。
リリス:元気してたか?
フローラ:まあまあです。研究どころじゃありませんでしたから。
リリス:病院はどうだ? あの後もちょいちょい世話になったんだが。
フローラ:辞めましたよ。
リリス:なあんだあ。アンタに薬飲まされんの嫌で診察室でビクついてたのがバカみたいだな。
フローラ:“みたい”じゃなくて「バカ」っていうんです。久々ですが訓練お願いします。
リリス:あー? バカが教えることなんてねえぞ?
リリス:まあじゃあ、手始めに……こ~~~~~うやって……
フローラ:そんなんでしたっけ?
リリス:え? なんか違ったかな?
フローラ:さあ。私も能力に触れるのは久々ですから。
リリス:わかってんじゃあねーのか? ほんとは。
フローラ:まさか。
リリス:まちょっと仕切り直しだ。こ~~~~~
リリス:~~~~~ぉじゃない……。ダメだ、アタシもようわからん。
リリス:なんか参考になったか?
フローラ:使えないマスターですね。
リリス:そういうことじゃなくて。
リリスもリリスで結構調子悪そうですね。
今夜は帰りましょうか。
リリス:まあアンタは昔から要領いいし、なんとかやってけるだろ。なあこの後飲みにでもいかないか? 確か酒はまだ飲めるだろ?
フローラ:それはちょっとお断りします。
リリス:そうかあ? そっかあ残念。
ヴァンパイアが美人好きなのって本当なんですね……いやたまたまでしょうけど。
今回はそんな感じで。
また次回。